親戚の18歳JKのスノボデビューを手伝ったお話。

スノーボードの旅日記

皆様はスノーボード楽しんでますかー?田中もボチボチ楽しんでおります。最近は一度ネタにしたスキー場や温泉などに行っているのでブログにできるネタがございません!というわけで、今回はいつもとちょこっと毛色が違う旅日記をお送りしたいと思います。

雪バカ田中、親戚に女子高生(JK)がいるんですよ。しかも長野在住の。そんなJKがある日「ねぇねぇ、スノボやるんでしょ?スノボやってみたいから教えて~」というLINEをよこしてきましてね。最初は躊躇しましたが、JKと滑れるなんて一生で一度ぐらいだろうなということもあり、はるばる東京から長野の親戚の家を経由して旅にでたのでした。

一応、JKのスペックを書いておきます。長野県在住、ギアウェアは知り合いのを借りて用意したのでレンタルはなし。スキー経験はあるがスノーボードは初めて。高校では成績優秀のようで推薦入試に受かり、新しいことを始めたくてスノボがしたいと思ったそうです。ちな、顔はけっこうかわいいです。(5chまとめサイトかよ)

旅先は長野県のヤマボクワイルドスノーパーク!なぜここを選んだかと言えば、空いているから。そして、単純に田中が好きな場所からです。

「旅立ちぬ」

朝方に親戚の上に行き、JKをピックアップ。スキー場の更衣室で着替えるのもめんどくさいので、ウェアを着ていくことにしました。ここでまずはウェアの着方をレクチャー。ウェアの袖の中にグローブを入れること、ウェアのファスナーは上まで閉めること。ウェアのパウダーガードはシッカリしめて転んでもインナーの中に雪が入らないようにするのがコツだよと教えました。

あと、ゴーグルは首にかけると体温や吐息で曇る原因になるので、ウェアの内ポケットに入れるか頭にかけること。暖かいところから出るときはゴーグルを振って換気してからつけることを教えました。

初心者の2大トラブルである「濡れて寒い」「ゴーグルが曇って前が見えない」というのを早めにツブしておこうと思ったわけです。ついでに田中も親戚の家で着替えました。

「ヤマボク坂から」

車を1時間ぐらい走らせてヤマボクに到着!この日のヤマボクは雪付きは少ないものの絶好のパウダーラン日和。ぐぬぬと思いながらも自分を押し殺します。JKにスノボを好きになってもらい、なおかつJKの故郷の長野県のスバラシイ部分を知ってもらうことが目的なのです。

到着したJK「ヤバイ!なにここ!人いないんだけれど!ウケるねぇ」

で、到着したらリフトには乗らずに坂の上に行ってスノボードをレクチャー。手をついて転ぶのは危ないから体ごと転んでほしいこと。それから、滑っているときは板を横にすれば止まるという事。そんなことを身振り手振りで伝えました。

JK「スノボ、ヤバいね~。でか早くリフトに乗って滑りたいんだけれど。」

まぁ待て。まずは坂の上にいってスケーティングの練習。これができればリフトに乗れるからね。スケーティングをしながらスノボはこんな感じで滑るんだよとレクチャーしました。大事なのは「目線」。板を見るのではなく、進みたい方を常に見ること。それから姿勢が大事だから直立にならず膝・腰を曲げて上半身はリラックスすること。曲がる方法は目線と姿勢を崩さないようにして、強く念じれば勝手に曲がるかから深く考えなくてもいいよ。

JK「スノボヤバイね!念じれば曲がるんだ!」

「丘の上のJK」

で、早速リフトにライドオン!これを読んでいる方は早すぎだろ!と思うかもしれませんが、ここはローカルゲレンデなのです。リフトを降りるときに転んでも、突っ込んでくる後続者はいないのです。ただ、変に転んでリフトと接触するのは危ないので、初回は別々に乗り、先に乗った田中はリフト乗り場と降り場のおっちゃんに「次の子、初めてだからリフト超ゆっくりにして~」とお願い。こういうのもローカルゲレンデならでは。で、リフトを降り場で余裕ですっころぶJK。

JK「ギャハハ!スノボこわいわー!マジヤバイ!」

初心者コースの上に立つ二人。じゃぁ両足をつけて滑ろうぜ。大事なのは目線と姿勢だから!あと、転び方は覚えてるよね?手をついちゃだめだよ。いっぱい転ぶけど、転んだ分だけうまくなるから気にしないで。JK、初めてのスノボ。滑走5mで転倒。

JK「ヤバイ!スノボー楽しー!スノボヤバイ!」

そうだよね。楽しいよね。36歳のおじさんの楽しみを18歳のJKと共有できたことにこちらも感動ですよ。転んだのはビビッて目線を足もとに下げて、姿勢が崩れたからだよ。じゃぁもう一度頑張ろう。そして乗ってきたリフトにもう一度乗ろう。

スノーボードがうまくなってほしいんじゃなくて、楽しく遊んでほしいので特に細かいことは言いませんでした。JKの前ではできるだけきれいなスライドターンを意識して滑ったぐらいです。最初は5m。次は7m。リフト1本目で10メートルぐらいは滑れるようなりました。

バックサイドのエッジでブレーキを掛けられるようになったJK。「やば!スノボってウケる。念の力すごいわー!」

「JKの動く板」

話はズレますけどロッカーボードってマジですごいっすね。JKの持ってきた板がロッカーボードだったんですよ。はたから見てて「おいおいそんなに板を動かしたら逆エッジ食らうよ」ってのもけっこう耐えてくれたりするんですよね。すげえわロッカーボード。

何本か滑るうちにチョッカリ&バックサイドエッジの繰り返しという自分なりの進化を遂げてコースを攻略できるようになったJK。

転ばずにリフトを初めて降りれたときはテンションMAXでハイファイブ!スピード出して転ばずに止まれたらハイファイブ!25mぐらい転ばずに滑れたらハイファイブ!JKにとってはできるようになる事が増えるのがたまらなくうれしいようです。それに共感してもらえる人が近くにいるのがまたうれしいご様子。

スキーヤーの近くで大声のJK「キャー!スノボーたんのしー!スキーよりヤバイわー!ハハー」

ここで次のステップへ。「今まで降りる方に向いてブレーキかけたじゃん?次は、降りる方に背中向けてブレーキかけてみ?それつなげばターンできて好きな所いけるようになるから」という事で、フロントサイドのエッジを使ってブレーキを掛けたり曲がったりすることにトライいたしました。

もう一方のエッジを使う事で初めて逆エッジを食らうJK「スノボやばい!いきなりふっとぶもん!はぁ~!」。

吹っ飛ぶのは念の力を発動すのが早すぎるからだよ。板をまっすぐにして念を込めないとふっとぶんだわ。あと、目線は進行方向だからね。進行方向ってのは常にコースの先ってわけじゃないんだよ。進みたい方向なの。だから横に行きたい時はそっちを見ないとダメなのよ。

そんなこんなで、あとはひたすら滑りました。木の葉すべりとか教えるの忘れたけれどまぁいいかなと思っています。というわけで、この日はパウダーどころか初心者コースだけを滑り1日が終わったのでした。ヤマボクまで日帰りで来てパウダー滑らない雪バカ田中。まぁこんな日もあるよね。

「雪バカはどう生きるか」

まぁそんな一日を過ごしてきたわけですが、意外にも充実感がありました。やっぱり普段しないことをしないと新たなる発見がありますね。まずは「ヤバイ」という言葉の汎用性の異常な高さ。これはヤバすぎだと思います。

そして、若い子の「コレやってみたい!」と思った事へのパワーとガッツ。これはものすごい。この日のJKはずーっと笑顔でした。きっと、やってみたいと思ったことを体験できてうれしかったんだと思います。JKはこの先スノーボードにドハマりするのか、もしくはショップに行ってギアの値段の高さに驚いて涙目で入門をあきらめるかはわかりませんが、この日はきっと思い出に残る事でしょう。

そして田中はJKから教わったこともあります。それは毎週のようにスノーボードに行く自分のスノーボードライフはやっぱり幸せであること。これができる環境に今自分がいるって言うのは実はとっても幸せな事なんだなということ。これを再認識したのでした。

というわけで、今回は毛色の違う旅日記をお送りしてみました!皆様もよいシーズンをお過ごしください!雪バカ田中がお送りいたしました。

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更新履歴:
2019/1/18 文章を修正しました。
2021/4/12 文章を修正しおすすめ記事に入れました。

No,386

雪バカ田中

雪バカ田中

何者でもないフツーのサラリーマンです。2010年頃よりスノーボードにドハマりしてから、冬期は毎週雪山に通う週末を過ごしています。 1982年、東京生まれ。好きな食べ物は担々麺。

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コメント

    • れじぇ
    • 2019.01.15

    いつも楽しく読ませてもらってます。教えるのも教わるのも楽しいですよねー。JKと滑れるの羨ましい!

      • yukibakatanaka
      • 2019.01.15

      >れじぇ様
      コメントありがとうございます!自分は教えることってあんまりないのですが、また違う発見がありますね!
      JKと言っても親戚ですからね!

    • たらお
    • 2019.01.15

    はじめまして。毎日更新を楽しみにしてます。
    このブログを見て、一人でも行くようになりました。それまでは誰かに連れていってもらうものと思い込んでいたので、考えがガラリと変わりました。
    おかげさまで、スノボのことばかり考えてます。
    これからも楽しい記事期待してます。

      • yukibakatanaka
      • 2019.01.15

      >たらお様
      うれしいコメントありがとうございます!はじめましてです。
      スノボのことばっかり考えちゃってますかー。私もです。よく一人で行くのもよいですよね。私は今週末一人で北海道行ってきます!
      良いシーズンをお過ごしください。

    • ハチ
    • 2019.01.15

    2度目のカキコでしょうか?
    ホントに元気に滑れるってのは、ものすごく素敵なことです!
    自分は年始にケガをしてしまったので2月までは静養です。。
    ケガに気を付けて楽しんでくださいね~!!

      • yukibakatanaka
      • 2019.01.17

      >ハチ様
      2度目のコメントありがとございます!あらら、ケガですか。それはお大事に。
      実は、12月の下旬に一緒に行った仲間もユビのけがをしてしまいました。やっぱりこの時期のケガはものすごく同情いたします。
      ご自愛ください。

    • oz
    • 2019.01.15

    おぉ~面白いですね~(笑)。「放飼い」の時代に始めたので、人に教えるのは苦手な方です。確かに教える事によって、とうの昔に忘れてた事再発見なんてありますね。
    教え方には人それぞれ個性が出ますね~  20年前にウチの奥様に最初に教えた事は「バインは立って付けろ」だったと思います
    (笑)

      • yukibakatanaka
      • 2019.01.17

      >OZ様
      コメントありがとうございます!「バインは立ってつけろ」。コレ笑いました。
      実は田中も「スケーティングはトゥー側で蹴らずにヒール側で蹴る」これを最初に教えたんです。

      ホント、教える側にも個性が出ますよねー。まぁ長いシーズンこういう一日があってもよいですよね~。

    • 都内在住40代男
    • 2019.01.16

    確かに最近の若い子は「ヤバい」を連発しますよね。空手家の「押忍」みたいなものでしょうか。昔は「ヤバい」を連呼するのは芸人の出川くらいでしたが。。
    若い人をスキーやスノーボードに連れていくのは素晴らしいことです!このままだとスキー場は中年とシニアだらけになってしまいますからね。
    個人的には、スキーやスノーボードをすることについて、「滑る」という動詞を使わないほうがいいと思ってます。
    「滑る」という表現をしているために、受験生や、その親、兄弟はスキー場に行くのは縁起が悪いという風潮が、未だにありますからね。サーフィンみたいに、「雪に乗る」とかにして欲しいものです。

      • yukibakatanaka
      • 2019.01.17

      >都内在住40代男様
      コメントありがとうございます!ヤバイという言葉が、いつの間にこんなに浸透したのだろうかと思いますが、そういえば自分も「あのトリック、ヤバイね」とか使っていたような気がします。

      「滑る」という言葉問題、確かにありますよね。自分も親戚に受験生がいるときは気を使いました。う~ん、代替えの言葉としては「ライディング」?なんかちょっとカッコつけかなぁ。
      昔の田中はカッコつけて「雪山に入る」なんて言っていましたが、バックカントリーを経験した今は恥ずかしくてそんなこと言えませんね(笑)

    • PF395
    • 2019.01.19

    デビューでヤマボクとはある意味贅沢ですね(笑)

    先週の3連休にヤマボクいましたのでニアピンしてたかも?
    確かに雪付きはイマイチでしたが、雪質は最高でしたね~

      • yukibakatanaka
      • 2019.01.19

      >PF395様
      コメントありがとうございます。あらま、ニアミスですね!
      天気が良くて、気持ちが良かったですよね。あのスキー場は相変わらず素敵でしたわ。個人的には新雪がなくても、あの雰囲気を味わうだけでも幸せになれたります。

    • Ravel
    • 2019.01.19

    やばい田中の叔父さんヴァルトの方ばっか見てる
    あの藪の方に何かあんの?

      • yukibakatanaka
      • 2019.01.19

      >ravel様
      むふふ、叔父さんはあの藪の奥にある白い粉を味わうと気持ちよくなれるのだよ(笑)
      ヴァルト、バンプス、フォール、エアー、ヒルズレフト。魔法の言葉だよね。うふふ。

雪バカ田中

雪バカ田中

何者にもなれなかったスノーボード大好きサラリーマンです。数年前よりスノーボードにドハマりしてから、冬期は毎週雪山に通う週末を過ごしています。 1982年生まれ東京在住。

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