どうも雪バカ田中です。来てますねー!寒波!さて、今回は年末年始の現実逃避トリップで、元旦に泊まった宿「Lodge Raven」のお話です。
日本社会の原動を担っていると勝手に思っていたのに、社会からはそんな評価を得られなかったと知った中年男性の悲しい現実を忘れるために年末年始はスノーボード一人旅に出掛けた雪バカ田中。年越しは長野県の白馬のボロ宿にとまり、元旦からBCツアーに参加。その後、長野県斑尾高原に移動しまして元旦の夜は「Lodge Raven」に宿泊です。
テレビも見ていないし、誰とも連絡を取らずにいたので、お正月感がないままやってきたのでした。
一人で泊まれる雪国の宿は少ない問題
一人で泊まれる雪国の宿って少ないんですよねー。受け入れてくれても、割高だったりご飯はほかのお客さんと一緒ですなんて感じで難しいんですよね。というわけで、自分は長野だったら長野市内のビジネスホテル(ビジホ)か、格安ドミトリーを候補にしますね。
ただ、今回の旅は元旦。長野市の元旦のビジホって相場がめちゃくちゃ高いんですよねー。善光寺の初もうでがあるせいでしょうかね。で、宿泊予約サイトで長野県内で一人で常識的なお値段で泊まれる宿を探していたら、この宿が見つかりました。
自分はロッジレイブンって聞いたことあるなーぐらいでポチったんですが、そのことをtwitterでつぶやいたら、「あのヤベー宿にいくのか!?」なんてリプが複数帰ってきました。というわけで、元旦の夜からヤベー宿に一人泊です。
Lodge Raven(ロッジレイブン)について
斑尾高原スキー場から車で3分程度のところにお宿です。アクセスは長野道 豊田飯山ICから約20分。道中はコンビニを経由します。こちらの宿に限らず、斑尾高原一帯はトップシーズンの夜間は雪がドカッと降っちゃうので、夜間や早朝に動くならば車は四駆じゃないと運転はけっこう厳しいかなと思います。
もともとは、別のペンションだったのをオーナーさんが2018年に改装し開業したそうです。ちょっとおしゃれな感じのお部屋。洗濯・自炊スペース、フロント隣接のダイニングスペースがあります。ダイニングスペースは誰でも利用可能でユースホステルのような旅人同士の交流スペースになっています。部屋もダイニングスペースも居心地がいいですね。
オーナーの人柄に惹かれました。が初めて当たる
このお宿はオーナーが一人で運営されていまして、そのオーナーが見事な雪バカ。11月下旬から斑尾のスキー場が開くまでは北海道中の雪をデリカで追いかけ、シーズンラストは立山の最後の降雪で〆るとというライフスタイル。もうコチラが雪バカと名乗っていることが恥ずかしくなるほどハイレベルなお方でした。
あとね、ガツガツしないいい感じに肩の力が空気抜けたオーラが漂ってるんですよね。全体としてはふんわりしているが、ワンプレーワンプレーできちんとしている全国高校サッカー大会の常連校みたいなプレースタイルというか。前半で点が取れない時もあるけれど、ゲームセット時にはでは6-0で勝っているような強豪校のプレースタイル。
わかりずらいか。とにかく、いい脱力感がありつつも、いい時にはバシッとあてる。そのための準備は絶対に怠らない。そんな感じ。
普通に考えて宿泊予約サイトの口コミで「オーナーの人柄に惹かれて」と書かれていてそのコメントが上位表示されていたとしたら、それは求人サイトにおける「アットホームな職場です」と同じぐらいのブラックな言葉なんですが、ここは完全ホワイト!(雪だけに)
一人で運営されているロッジレイブンなので、ココでオーナーさんにこんなこと聞きましたとか、この宿でこんなサービスしてもらいました!みたいなことを書いちゃうと、オーナーさんに迷惑がかかっちゃう気がするので控えておきますが、ネットがいう「ヤベー宿」は「オーナーの個性がヤベー宿」だったというのが自分の出した答えです。
個という強さよ!
サラリーマンをやっていると、仕事を属人化しないなんてことが大きく叫ばれており、もっぱら近年ではDXなんてのが叫ばれています。(まぁ自分はデラックスと心の中では読んでしまうんですけれど)要は、そいつじゃできない仕事なんて極力なくして、なんでもかんでもシステム化しようぜって流れです。
レイブンの世界はその全くの逆で人の個性しかないんですよね。それがサラリーマンライフと対照的で面白い。そこに癒しがあるというか、人間らしさがあるというか。社会人としての肩書きなんて関係なくてただ一人のスキーヤー、スノーボーダーの世界があるという。おぉ!雪遊びってそうだよね!なんて思いながら、時間を過ごしていました。
居心地よかったですねー。ダイニングでほかの一人客さんとも出会い、一緒にビールを飲みながらずっとおしゃべりしてました。この日は元旦というのにはほとんど触れず、雪山トーク。この日はしんしんと雪が降ったのですが、ロッジレイブンのダイニングスペースはかなり熱かったです。
一人で動ける人には大ハマりする宿だと思います!
元旦から良心的なお値段で泊めてくれて、なおかつ事前にtwitterで「うちは一人客大歓迎です」なんてリプライをくださいました。いや本当にありがたかったです。
実際、「一人でも雪山行っちゃうぐらいスキースノーボードが好き」っていう人には大ハマりすると思います。もちろん、宿はお一人で運営されているのでオーナーさんが忙しかったら絡むのは難しいかもしれない、一人で行ってもダイニングは大人数グループに使われちゃって座りにくいかもしれない。そんなこともあるかと思いますが、それでもいい空気がこの宿には流れてるので宿泊する価値は大アリだと思います。
朝はダイニングスペースには、気持ちの良い音量でクラシカルなHIP HOPが流れていました。雪国の朝に聞くスチャダラパーやNitro microphone undergroundはこんなにハマるんかい!なんて勝手にテンションを上げてました。チャリンコラブホ!
自分がお邪魔した日の夜は、一人旅の方が3人いて、オーナーさんと交えて一緒にビールを飲みました。こういう出会いっていうのは、一人旅の醍醐味ですよね。
今でも、覚えてるのは同じ東京から旅をしてきている50代の社長さん。ゴーグルが曇るのがすごくいやで、新品を買って初日に曇ってしまったゴーグルを投げ捨てたことがあるというそうです。ウケる。
で、その方はとある理由で両手の握力が落ちてしまったのだそうです。なので、遊びもできることは限られているけれど、それでも好きだからスノーボードだけは続けているし、今でも子供と滑るのを毎年楽しんでいるとのことでした。いいですよね。そんな話が聞けただけでも宿代のもとは取れたわ。
というわけで、そんなロッジレイブンのお話でした!また行きたいなー。っていうか、また行く!
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