どうも。雪バカ田中です。今日は雪バカの読書感想文です。「山スキー百山」という本を買って読んでみたお話。
この「山スキー百山」という本の出会いは、夏休み旅行でフラッと立ち寄った長野のカフェに置いてあったのきっかけでした。パラパラめくって面白そうじゃんと思って興味を持ち、後日ネットで購入した本です。この本は山岳スキーのルート本なんですが、なかなか面白かったのでブログでご紹介させていただきます。
バックカントリーでいうルートというのは、登山で行ったら登山コースに近いものですかね。バックカントリーでは山に登って滑り降りるわけですが、その登りと滑走を含めた行動軌跡をルートといいます。
「山スキー百山」山と渓谷社
ISBN 9784635470063
ページ数 280
判型 A4判
発行日2015年11月13日
A4判で見やすいルート集です。山岳系の読み物は、文字が多くてなかなかとっつきにくいものが多いのですが、こちらは適度にビジュアルが入っていて、なかなか読みやすい一冊。表紙周りのキレイなデザインもそうですが、見やすさい読みやすいというのが大の特徴。山岳スキーのお話なので、バックカントリースノーボードとは感覚がまたちょこっと違う感じです
紹介されている山は、ほかのバックカントリーのルート本と似ている部分が多いのですが、全体として難易度高いです。山スキー山岳同人さんが発行されていた機関紙がベースになっているようで、内容はガチofガチ。
田中のようなBCひよっこの人間がこれを読んでこの本をフル活用できるかといえば、ぶっちゃけ無理。あ、このルートだったら自分でもマネできるかもなんて思えたのは全体の5%ぐらいでしたかね。
オレの中では途中からルートガイド本から読み物に変わるという。
そんな表紙のデザインがオサレな山岳スキー本を買い山岳スノーボーダーを気取り調子に乗っていた田中でしたが、読んでる途中からもうこの本のレベルが高くてついていけなくなってしまいました。いや、この本の趣旨自体が入門書でも何でもないのでそれも当たりまえ。
山ごとに複数のルートが記載されていて★~★★★とルートが3つにレベル分けされていますが、車をデポっておくのとかを前提にしたルートもあって、★1個でもなかなか重いです。スキー場のリフトは使わないなんてのはもちろん、日本オートルートといって上高地~立山の縦走ルートなんかも記載されています。いや、バックカントリースキーで縦走とかさ。読んでてもうねー、なんなのって感じ。こっちは週末に泊りでスキー場行くのも厳しい状況だってのにね。
シーズン中コンディションに悩みながら、この日に天気が当たってくれればBC行けるーとか、ガイドツアー参加したらみんな高級トンガリボードもってて俺だけ格安型落ちパウボで劣等感あるわとか、そんなリーマンボーダーの小さな戦いとは、関係ないガチofガチのルート本なんです。本の終盤には3000m峰全峰滑降のコラムが挿し込まれているんですが、これなんかもうファンタジーとしか思えないすね。というわけで、オレの中では実用書というよりは山岳ドキュメンタリーに近いかなと印象(笑)これは、あくまで素人おっさんスノーボーダーの感想ですよ!。
で、だからと言って「こんなん参考にならないわ」で終わらないのがこの本の大の魅力。
この本は見開きで左側に山とルートの説明、右側に地形図とルートという構成になっています。(一部で例外アリ)。これが非常に見やすくてわかりやすい。登山で地形図見たことがある人だったら、地形図上のルートを見るだけで行程内容が想像できるんですよね。ハイクと滑走が分けられているので、本の上でルートをたどるとそこに行った気分になれるという不思議な本です。
(なので、1Pづつ表示されるデバイスで見る電子書籍版はオススメしません。)
富士山なんかも出てきます。読みながら富士山のルートをたどって妄想BCをやってみたり、自分が登山したことがあるお山のルートを見て思い出と組み合わせてBC気分に浸ってみたりと、変な遊び方ができます。
自分の中ではそんな妄想を楽しむという本になりましたが、それはそれでよかったかな。ガチな山岳スキーヤーさん向けの本ですが、山好きなスノーボーダーさんも楽しめると思います。適度に著者コラムなんかも入っていて読みごたえもありました。雪バカ田中の実力にとっては、実用本じゃなくて山岳スキーのファンタジー本となってしまったのですが買って損はなかったです。表紙もカフェに飾られているぐらいのいい感じのビジュアルなので、部屋に飾ってバックカントリースノーボーダー感を演出するという使い方もできますし(笑)
オススメするとしたら、BCガチ勢のほかには夏も登山をするような方で地形図とか見るのに慣れている人ですかね。オフシーズンに「次の山はどこに行こう」なんて考えている登山好きなスノーボーダーさんにも、次の山行へのヒントが詰まっているという側面もあると思います。
というわけで、今回はBCのルート本を読んでみた読書感想文でした。本当はこれを読んで活用したいところだけれど、今の自分じゃ厳しそう。なので、ブログも当初の思惑とは違う変な感じになっちゃったんですけれど、これも一つの感想ということで。
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面白そうな遊びですね!
今度やってみようかな!?
>すのー様
コメントありがとうございます!自発的な登山をする人ならば結構楽しめると思います!けど、けっこういい値段するんすよね。。。