どうもこんにちわ。雪バカ田中です。実は今、入院しています。富良野から帰ってきたあたりから体調がおかしくて、いろいろお医者さんを巡っていたら入院しましょうとなりまして。年内は病院で過ごすことになりました。
このブログも誰が見ているかわからないので病名は明かせませんが、ちゃんと完治する病気です。ご心配なくです。それにしてもやはりこの年になると満足にシーズンを過ごせることが少なくなりますね。
さて、今回の雪バカ日誌は久々にギアのレビューです。今シーズン乗り始めましたナイトロのバンカーという板の感想を書いていきます。
NITRO snowboards Quiverシリーズ 「BANKER」
老舗洋モノブランドのNitro Snowboards(ナイトロスノーボード)。ナイトロというブランドにはみなさんどのようなイメージをお持ちでしょうか?自分は勝手に「いい板作ってるけど、コンペ系のライダーが多い。日本ではいまいち火がついてないブランドで、オフシーズンにはいつも投げ売りされている」そんなイメージを持っていました。
そんなナイトロのラインナップの中でここ10年ぐらいクイバーシリーズというのがでてきましてまして。これが個性的でかっちょいい板が多かったので、今回はここからバンカー159というモデルを買いました。もちろん40%オフの投げ売り価格です(笑)
以下、メーカーwebからの簡単な説明文です。
昨シーズンの登場以来評価が高いバンカー。BANKER=起伏、名前の通り、起伏のあるコースで最高のパフォーマンスを発揮。パウダーランは勿論、テールに深いサイドカットを持たせることで切れ上がるカービングを可能。バンクを使ったレースでも他のスノーボーダーより前にゴールする事が出来るでしょう。
希望小売価格¥105,000(税抜)
この板をスノーボーダー向けにザックリ説明していくとと、固め、ワイドめのキャンバー、有効エッジ長め、セットバック15mmと言ったスペックです。コンセプトはバンクドスラローム用モデルなんだそうです。
自分はあまりバンクドスラロームには興味はないのですが、シップルなデッキデザインでこれかっこいいじゃんと思ったのと、固め長めのチョイディレクショナルに乗りたかったので、自分の求めるスペックに合うなーと感じました。
フリーランが非常に楽しい不思議な板
乗った感想もスペック通りと言った感じでした。最初はワイドめな幅のために切り返し(つま先とヒールのエッジの使い分け)に少し戸惑いがありました。
ただ乗っていて非常に安定感があって楽しいです。特にスピードを出したところでは安定感が高く、硬いバーン、荒れたバーン。逆にシャバったバーンでもしっかりと滑れるので、自然とフリーランが楽しくなります。印象より板も軽くて、取り回しはしやすいです。ソールもいい感じで平坦なコースでもスイスイ進むのでスキー場のコース連絡迂回路みたいなところを滑るのも楽しいですね。板の安定性はかなり高いのでビッテリーターンとかはとてもやりやすいし楽しいです。
デカくワイドにターンしたあとに、ショートターンに切り返しみたいなのは若干不得意かなという印象なのでガチガチのカービング板というわけでもないんですけれど、ただ流すのが楽しい。そんな板です。スキー場での1ランでコースのあらゆるスポットを拾うような滑り方ではなく、クルージングのようにピュアにスノーボードの滑りを楽しむ方にはまると思います。
パウダー性能についても結構いいセンきてます。セットバックが入っていてノーズも大きいので浮力は十分です。スキー場の非圧雪エリアとかは余裕で楽しめます。さらに有効エッジも長くて安定性が高いので、パウダーとは真逆の人工雪メインのスキー場とも相性がいいと思います。なので一つのスキー場でシーズン券を持ってすべる人じゃなくて、いろいろスキー場巡りする人に向いていると思います。
あとは、土日で仲間とメジャーゲレンデに滑りに行くシチュエーション。木曜日ぐらい降雪があって、あとは晴れ天気。土曜日の朝だけ残パウがあるけど、他は荒れたコンディション滑るかも、みたいな一般的なスノーボーダーのシチュエーションには結構ハマると思います。
ちょっと難しいなと思った点。
これは板のコンセプトもあるので何とも言えないですが、一番はサイドカット(板のウェストの部分)の特徴です。プログレッシブサイドカットとされていて、ノーズ部分はルーズに、テールよりのところはタイトになっています。一言でいえば、曲線が均一ではないサイドカーブなんですが、ここを理解しないとなかなか板の特徴をつかみにくいです。板のどこに体重を乗せるかってのを計算しないとなかなか自分のターン弧を作るのが難しいです。
で、こういう板を扱えるってのはやっぱりスノーボードをやり慣れた人ではないかと思います。面白くて楽しい板なんだけど、板の見た目の割には、やれることとやりにくいことがあるなという印象です。
で、やれることは何ですかといったときに、「高速時の安定性と、カービング」になってくるのですが、そうなるとやっぱり競合するのは国産ブランドになってくるので、板のスペックだけをもって「この板は超最高でした」とは言えない立ち位置だなと思いました。
スイッチで滑ると非常に板の引っ掛かりを感じます。この板はフリースタイルではないので、そういうもんだと言えばそうですがスイッチで入って何かを仕掛けるというのは非常に難しいです。あとは壁に入って当て込みをするようなサーフライクな滑りは結構厳しいですね。
板としては難しい板に入ってくると思います。カービングターンがしっかりできて、脚力がある人向きです。それから、この独特なシェイプと固いフレックス。乗っていてクイックで楽しいんだけれどやはり疲れるというのがありまして、おお洋モノスノーボード感全開だななんて思います。自分はこれが超好きな感覚なんですけど、ハマらない人にはハマらない。そんな感じです。ただ自分としてはそういう板を求めていたのでいい買い物したなと思っています。
自分は型落ちで¥69,300で買いましたが、それぐらいで買う板として非常にアリだと思います。逆に言えば定価で買うほどではないというのも本音だったりします。
勝手に思うバンカーが向いてそうな人
この板はシェイプ以上に、個性があるのでハマるひとと、そうでない人に分かれると思いましたので書いておきます。
・けっこう長くスノーボードをやっていて、最近はガツガツ滑る感じではない人。いろいろなスキー場に行くシチュエーションで、人工雪のスキー場にも行くことがある人。ほかに板を持っていて使い分けを考えている人。
逆に向いてなさそうな人は「仲間と行くことが多く、仲間が初心者だったりグラトリ志向で、コース内で止まることが多い人。」ですかね
というわけで、今回は板のお話でした!
とうわけで、今回は板のお話でした。みなさま今年はアタリシーズンっぽいっすよね!ただ、物価高ではあるのでお財布無理しないで、マイペースで楽しみましょう!病院から雪バカ田中がお送りしました!
さらにタイムリーなことに、今年はナイトロからクイバーシリーズについてのムービーもリリースされています!なかなかテンションが上がるのでよかったら見てください!
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No
なんと入院!、お大事にしてください
>kazu731129様
コメントありがとうございます。そうなんすよ。入院。年始からまたスノーボードに戻ります。
板よきですね。
マットなカラーがオトナ渋い感
入院。お大事にしてくださいね。
>がはく様
コメントありがとうございます。ほめてくださってありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
2記事連続でNitro取り上げていただいてありがとうございます!!!
Nitro、私はブーツがものすごくよくて気になったのですが(Ventureというやつです)、試乗した板がことごとくよかったので、本気で「なんでもっと知名度と人気が出ないんだ!!!」と本気で思います。
個人的にはピステンでのカービングはもちろん、午後のぼこぼこになった斜面でも重戦車みたいにすべて押しつぶして進んでくれるので、逆に疲れませんでした。(2~3本乗っただけなので、1日中乗ったらまた違うのかもしれませんが・・・)
国産でカービングに良いとされている板よりも、私はBanker(と同じくQuiverのSquashやMountain)がストライクでした。
Quiverのムービーもチェックしてみます。
>kyami様
コメントありがとうございます。おっしゃる通り走破性が高いですね。自分は159買ってますが、走破性はそれより長い板のように感じます。型落ち価格での購入ですが、コスパ・デザイン性・スペックのバランスがいいなと思います。自分は、次買うならばバシャーですかね。
これ系の本気洋モノが結構楽しかったので、次はキャピタのDOAみたいなブランドのフラッグシップモデルが気になています。