中年の現実から逃げたくて。年末年始の一人旅2023!

スノーボードの旅日記

どうも、ご無沙汰しております。雪バカ田中です。40歳です。やってしまいましたよ、現実逃避。最近の雪バカ日誌の更新具合からお察しいただけると思いますが、実際に田中はちょっと病んでいます。

理由は大きく言うとコロナですよねー。コロナの影響で勤め先にリストラがあり自分は対象外でしたが上司が去りました。そしてやってきた次の上司がペラペラ野郎で仕事が倍増。仕事自体にも嫌気がさし、キャリアアップに向けて資格取得のお勉強を開始しました。それでもやっぱりすぐにでも仕事辞めたいと、並行して転職活動も始めたんですが、40歳営業系で管理職でもなく目立つ実績なしということで、書類すらほとんど通らずメンタルがボロボロになりました。そして当然ながら資格の勉強も進まないのでさらなる自己嫌悪に。

いや、マジメに生きてきたんぜオレ。ちょっとスノーボードが好きなだけ。なのになんでこんな目に合わなきゃいけないのよ!それなりにコツコツ努力してまじめに生きてきたのに、なんだよコレ!それ比べて周りの同年代はなんであんなに幸せなそうなんだよ!と考えながらウジウジした気持ちで、ファッキンな仕事、職務経歴書の書き直し、お勉強をしながら11月12月を過ごしていました。そんな感じだったので、あまり楽しい記事をかける自信もなく、ブログの更新も滞っておりました。すみません。

現実から逃げようぜ!もうね、すべてをドタキャン!

そんなメンタルボロボロの状況で、仕事納めをした12月29日。もう、どうしようもないぐらい暗い気分でした。で、40歳にもなると年末年始もゆっくりできないんですよね。正月は親戚づきあいとかね。姪っ子にお年玉上げたりとか、心は暗いのに表向きはニコニコしてね。みんなで初詣に行って、実家の母親も老けたなと思いながらよくわからない愚痴を聞き、それとなく親戚一同みんなに気を遣う。何かとムダ金が飛び、気持ちをすり減らして正月休みが終わる予感がしておりました。

だれだれ君は大手企業で課長になったらしい。田中よ、お前はどうなんだとか言われるともうほんとぐっさりと心に包丁が刺さった気分になり、ほんとに胸に包丁を刺したくなります。

そんな状況ですべてが嫌になり12月30日の夜に年末年始のすべての予定をキャンセルすることに決めました。そして、一人旅に出ることにしました。すべてを忘れて、白い景色で思いっきりターンをぶちかます!そんで、リフトの上でボーっとする!今のオレがやりたいのはそれ!生きているんだ~!それでいいんだ~!

そして、30日の夜に「ごめん、今年は一人になりたい」と家族にLINEをいれて、31日から旅の始まりです。(ちなみに、家族、親戚の皆様は何かを察したのか旅行中は誰からもLINEは来ていません。)

31日の早朝に出発!行先は白馬栂池だー!

というわけで、30日の夜に行くことを決めて初日の宿とザックリした計画を立てました。一人会議の結果、行先は白馬!元旦もBCツアーをやっているツアー会社があったので、そこのツアーを予約して前日の12月31日は白馬栂池で滑走。31日の夜は楽天トラベルで出てきたエリア最安値のボロ宿としました。

12月31日の明け方にしゅっぱ~つ!心が病んでいると、忘れ物が多かったり集中力が散漫になるんですよね。ですので、考えられる限りのスノボ道具とBC道具を積んでいきました。

往路の道中に2日目(元旦)の宿を探したのですが、元旦に一人で泊まれる宿って結構限られていて、あったとしても法外じゃねーかと思えるほど割高なんですね。いろいろ探していくと同じ長野でも北信エリアの斑尾にいい感じのお値段の宿があったのでこちらを予約。

白馬to斑尾が決定。1月3日は未定だけどまぁそのまま長野のどっかで滑ろうかなって感じでした。

白馬に着いたのは大みそかの朝9時頃。どのスキー場で滑ろうかな~なんて思ったんだけど、トップシーズンの栂池を滑ったことがなかったので白馬栂池に行きました。

栂池はかなりいいところで、楽しいっすね。下のゴンドラが30分待ちぐらいの大行列していたのには引きましたが、いいバーンが多いです。自分はハッポーや47・五竜より好きかも。ただ、駐車場が初見殺しっすよね。本当は無料なのに、その付近に¥1,000のアコギな私営駐車場があるっていう。

そして、その日はほどほどに滑って食事の買い出しをしてから、その日エリア最安値を出していたボロ宿に。まぁ典型的にアレ感じでした。壁が薄い!うるさい!寒い!の感じでしたが、まぁ一人だしそんなに気にしなかったです。翌日は白馬のBCツアーに参加する予定だったので、翌日のバックカントリーの準備を簡単にすまし、軽く勉強して早めに寝よ~ってことで9時ごろに就寝。すると、隣の部屋から紅白歌合戦の音がめっちゃ響いてくるんですよね。

あぁ、今日は大晦日なんだなぁ~。オレ何やってんだろなんて思いながら2022年が過ぎていきました。アーメン。

で、元旦には白馬のBCツアーよ。

この日はツアーの集合時間も早かったので、夜明け前に出発。あけましておめでとうございます2023年。車の中で初日の出を見ました。で、BCツアーもまさかの栂池。

BCツアーの感じは、まぁガチ勢の多いこと。そうですよね。元旦から白馬にきてBCツアー申し込むってそうことですよねー。なんて思いながら栂池のBCツアーに行ってまいりました。フィールドの感じは、まだまだ雪が少なく木も寝ていないから、滑るのは結構大変でした。

ただ、ところどころで雪がたまっていて、頭より高いスプレーがバシっと決まりました。

滑走5日目でBCだったんですけれど結構疲れましたね。けれど、やっぱり裏山の世界に癒される。ほとんど人がいない自然の世界はすばらしい。病んだ自分の心にしみわたります。本当に気持ちがクリアになりました。そういえば、新雪シーズンにバックカントリーやるの何年ぶりだろうかね~なんて思いながら栂池の裏山を歩いていました。この日はやや気温が高く、ハイク中でも汗をかきましたね。

バックカントリーツアーへの参加っていろいろ神経使う遊びなので、メンタルが落ち着いていない状況でやったせいもあり、なかなか疲れもしました。それでもシーズン初BCを消化したということで、いいリハビリができたなと思っています。

で、白馬を下山したら斑尾に向かってレッツゴー!

で、31日の段階でいい感じの宿を斑尾に見つけたので、そこを目指して元旦の夕方に白馬から斑尾へドライブをしたのでした~。見つけたお宿は「Lodge Raven(ロッジレイブン)。」元旦から良心的なお値段で一人で泊めてくれたことには感謝しかありません。道中の遅くから見えた小布施、中野市街あたりは本当に雪が少なく、こちらは日中も雨が降ったご様子。この日は白馬で滑ったのが正解だったのかもしれません。

白馬を15:30頃出発して、途中で買い物してお宿に着いたのは17:00頃かな。あ、言い忘れたけど旅のご飯はすべてコンビニ飯です。特に理由はないけれど、正月でどの飲食店がオープンしてるかわからなかったし、車停めてマスクしてメニュー見てみたいなのがめんどくさかったので、もう腹が満ちればいいという感覚でした。

カツサンドとおにぎり、コールスローサラダとヨーグルト。あとエビスビール。これを何回もコンビニで買ってました。余ったら、それを翌日車中でテキトーに食べるなんて感じでした。

で、その日はロッジレイブンに来ていた他の一人旅のお客さんやオーナーさんと話しながらビールを飲んで、一人旅の醍醐味を味わって就寝。翌日は斑尾高原で滑ったのでした。(栂池スキー場のことと、このロッジレイブンのことはもう少し文字にしたいので別に記事を書きますね。)

で、疲れが出て、寂しくなって帰るという(笑)

というわけで、1月2日は斑尾高原でのスノーボードでした。この辺りで、だいぶ体にも疲れが出てきまして。もう、スノーボードしててもコケまくり。それと同時に年末年始に家族を放置して自分の好きなことばっかりやっていたことに、さすがに罪悪感も出てきました。

本当は1月3日まで長野に滞在して遊びまくる予定でしたが、一人行動にBCにとハードに遊びまくって疲れたし、満足したので東京という現実に帰ることにしました。帰りは渋滞が少しあったけれど、昼過ぎに斑尾を出て東京には20時に帰宅でした。

で、翌日はゆっくり過ごして、1月4日から仕事始めでした。やっぱり仕事はクソ。1月5日にはその時選考が進んでいて面接まで行けた企業からお見送り(採用お断り)の連絡がきて、さらにクソな思いをしましたが、それでもなんとか電車のダイヤを狂わせることなく生きているのはこの旅のおかげっすね。

やっぱり、雪はいい!

というわけで、正月の予定をすべてドタキャンして一人旅をしたというお話でした。今まで、飛行機で日帰りで稚内行ったり、九州行ったりと奇行シリーズは雪バカ日誌でも数多くお伝えしていますが、今回が一番の奇行でしたね。それだけストレスにやられていたというね。

けどやっぱり雪はいいっすねー、癒されるというか、夢中で好きなことに没頭するのはストレス発散になるななんて改めて思いました。まぁ家族・親族には対してはかなり後ろめたい思いもあるので、後悔もありますけどね(笑)。きっと人生で良くも悪くも記憶に残る年越しになったんだろうなと思います。

というわけで、久々の雪バカ田中でございました~。それではよいシーズンをお過ごしください!

No,

更新履歴:
2024/1/16 文章を修正しました。
2024/3/15 文章を修正しておすすめ記事としました。

雪バカ田中

雪バカ田中

何者でもないフツーのサラリーマンです。2010年頃よりスノーボードにドハマりしてから、冬期は毎週雪山に通う週末を過ごしています。 1982年、東京生まれ。好きな食べ物は担々麺。

関連記事

コメント

    • amukatamukat
    • 2023.01.12

    ご無沙汰しております!
    いゃ〜、病んでますね〜…スノボがなかったらヤバそうですね!
    年末年始のドタキャンからの1人旅は痺れました!全てのパパの願いを田中さんが叶えてくれましたねw読んでて胸が熱くなりました!

    今年は子供を連れてスキー場へ行こうと計画しています。もちろん、どーにかして自分の時間を作ろうと企んでますw

    • >amukatamukat様
      コメントありがとうございます!まさか、この記事が刺さるとは!でもガチでそうですよね。夢を叶えた感があります。
      ファミリースノーボード楽しんでくださいね!楽しむコツはただ一つです!「せっかく来たんだから」と思わないこと!

    • ザルコ
    • 2023.01.12

    田中さん

    転職活動は大変ですが、諦めずに続ければ良い結果を得られる可能性も増えます。
    小生も7社ほど経験していますが、採用の「波」は確実に存在するので、タイミングが合えば良いですね!。
    職務経歴書も自身の今までの「棚卸し」になるので、自身の経験を書き出すと意外な面の発見も有りますよ。
    転職活動では、良いエージェントとの出会いも重要なのでチェレンジを!。

    部外者の勝手な書き込み失礼しました。

    • >ザルコ様
      コメントありがとうございます。
      転職活動へのコメントありがとうございます。正直、転職できた人にアドバイスを求めると上から目線で自分自慢しかされないことが多いので、誰にも話さずに生きています。その中でザルコさんの波はあるからというのは心強い言葉でした。
      波に乗った経験はないのですが、いいストームが入った日にパウダーを当てるのは大の得意なので今年のような雪が少ないシーズンでもストームが来る日は必ずあるからと思うようにします。

    • imukat
    • 2023.01.13

    初めてコメントします。

    いつも楽しく読ませていただいております。
    今回の内容は最近の自分にも当てはまるところがあり、コメントせずにはいられませんでした。

    数年前に結婚して年齢も30代になり、中々今までのように自由にスノーボードができない状況にヤキモキしています。友人も結婚したりして、誘うのも少し気が引けたりして、、、

    でも滑る機会が減ったからこそ、一回一回を大事に出来ているような気もするので、現実を受け入れながら、楽しみを見つけけていきたいなと余っています。
    田中さんといつか一緒に滑りたいというのも新たな楽しみの一つです。

    次へのステージへ向かわれることを応援していますので、頑張ってください!

    • >imukat様
      コメントありがとうございます。初めましてです!
      そうですねー、ライフステージが変わっていくとなかなか今までのスタイルでの旅ができなくなりますね。
      自分が変わらなくても、仲間が変わっていきますもんねー。

      そもそも、やり続けることが正解なのかもわからない、このスノーボー道。という話もありますが(笑)

    • kyami
    • 2023.01.13

    記事アップありがとうございます。
    北海道スノーボードや名コース等参考にさせてもらった記事はいろいろありますが、今回の記事は特に心に響きました。
    私も転職経験者ですが、働きながらの転職活動は平日が主となるため時間も削られるし大変ですよね・・・
    できれば2度とやりたくないですが、個人的には今の職場に移れたのでやってよかったと思っています。
    (いろいろな面でスノーボード活動に不利な関西圏を選んでしまったのは反省すべきかもしれません・・・)
    過去の「スノーボードあるある」でおっしゃっていたかもしれませんが、リフトを降りて一旦滑り始めたら全て忘れられるのがスノーボードの魅力ですよね。
    私も30代後半まで秒読みという段階ですが、この年になるとただ普通に生活していたり、ただ趣味を楽しんでいるだけでも「何のためにやっているのか?」、「それは役に立つのか?」、「なんで他の人みたいにしないの?」と常に問われているようで辛いですよね・・・・
    世間にはあまり高尚な趣味とみなされていないスノーボードに対しては風当たりも強いですが、それら含めて滑り出せば全て忘れられるスノーボードはいつまでも続けられるといいなと思います。
    (ギア、リフト券、交通費が生活を圧迫し、その他日常に影響してくる、さらに好きでもない仕事を頑張らなければならないという影響もありますけどね・・・)

    • >kyami様
      コメントありがとうございます。
      ちょっと前まではリフトに乗っているときは「いつまで、続けられるかなぁ」とか「今頃、同世代はイオンにでも家族を連れて…」なんてマイナスのことを考えがちでしたねー。

      でも、おっしゃる通り、滑りだせばすべてが消えます。板のいいところに乗れているか?考えるのはそれだけですねー。

    • sachi
    • 2023.01.14

    ハッピーニューイヤーです! お久しぶりです 本当、スノボって現実逃避できますよね!! イヤな上司や煩わしい事など何もかも忘れて雪山を駆け巡り清々しくなれますね
    田中さんならク&ソ会社を円満退職しホワイト企業の職場に就けると思いますよ。

    コロナやインフレ、経済的に苦境ですよね、元々から低収入&貧乏ダーなんで、ますます節約生活です
    楽で高収入な仕事ないかなぁ~

     今年も宜しくお願い致します

    • >sachi様
      ご無沙汰です!コメントありがとうございます。なんだか、sachiさんのコメントに癒されます。リフト券も値上がりしましたしね!ガス代も高いしね!一年後どんなことやってるかも想像つかないしね!そんなことも考えて雪バカ田中もますますな節約生活です。

    • YF
    • 2023.01.25

    ご無沙汰しております。
    同じく40代、同じく一人スノボに行く日々を過ごしています。

    ペラペラ上司、ストレス溜まりますよね。その人に期末に人事評価されるとか考えると、絶対嫌ですよね。

    (私、エージェント業をやっているので、職務経歴書のブラッシュアップのアドバイスなど、できるかもしれません)

    今週はちょうど良い雪が降ってそうなので、スノーボードがいつも1.5倍くらい楽しくなりますように!

    • >YF様
      コメントありがとございます。まぁ、このご時世、不況な業界・会社にいると席があるだけありがたいと思えみたいな、閉塞感がすごいですねー。
      まぁそれも全部スノーボードでね!思うに、スノーボードは誰からも評価されない遊びだから今の自分に合ってるのかもなと思います。

    • オジサン
    • 2023.02.04

    ご無沙汰しております。
    以前に板の車内積みのアドバイスや 田中さんからウェアに関して色々と教えて頂いた、ダメ人間 改め オジサンです。

    自分は田中さんのちょびっと年上ですが、ここまでの人生はかなり紆余曲折があり、正規・非正規を問わない形だと転職回数はお恥ずかしいながら、10回を超えてます…。
    皆さんの就活に関する書き込みを拝見させて頂き、「うんうん」と思う事もありますが、会社が求める人物像も採用時でコロコロ変わりますし、景気 や スキル や スペックも関係してきますが、ザルコさんが言っている「採用の波」は確実に存在してて、何故か複数社からの内定連絡を頂く事あるんですよ…。

    勤務してて病む程に自分が辛い状態になると、ワクワクする雪山も楽しめなくなるんですよね。
    色々ありますけど例えばリフトに乗っている時、仕事の事を考えてかなり凹み不安定になり、滑走時に転倒連発とかありました。

    実は30代前半に勤務してた会社が業績不振にて、かなり辛く理不尽な退職を強要された過去があります。
    以降は「会社なんて、こんなもんさ」みたいに開き直りで、「この会社の為に生きている訳ではない。病んで修復不可能になるのはゴメンだ」と判断、自分がヤバい状態になったら「さ、次に行くか」みたいに感覚で、辞める時もありました。
    この行動は親友から、「独身だから出来る事」「単なる辞め癖」「老後の事を考えてない」等など、バカにされてるのもあるので、この行動は参考になりませんけど、自分の人生ですから。

    あと人手不足の業種・職種に就いた以降、経験を積んで資格を得た以降、会社は選べる立場になりました。
    極端な事を言えば雇用形態さえ問わない形だと、高くないですが収入を確保する事だけは可能です。
    今も収入は低いですけど、人手不足の業種・職種経験の派生した形で、この年齢になってまた?運よく再就職出来ました。

    • >オジサン様
      コメントありがとうございます。そうですね。皆様のお言葉がありがたいです。
      正直、大手一社で出世した人やキャリアアップを重ねてお金を稼いでいる人たちの言葉よりも、ここに書いてくださる皆様のリアルな言葉の方が自分には刺さります。
      自分はスノーボーダーなのでスタイルを重視していければなと思っています。

雪バカ田中

雪バカ田中

何者にもなれなかったスノーボード大好きサラリーマンです。数年前よりスノーボードにドハマりしてから、冬期は毎週雪山に通う週末を過ごしています。 1982年生まれ東京在住。

TOP