どうも雪バカ田中です。9月でございます。今回も20-21シーズンのお話をブログにします。2021年の3月の最終週の週末。雪バカ田中は北海道ニセコに一人旅に行きまして、バックカントリー(BC)ツアーに参加して来ましたので、そんな思い出話をブログにしたいと思います。
え、前回も読んだって?実は前回の翌日もBCツアー申し込んでたんですよ!というわけで、ニセコ滞在の2日目のBCツアーをことをブログにします。今回ガイドさんにお連れいただいたのはチセヌプリというお山。北海道のニセコにあるお山です。
北海道チセヌプリについて
ニセコにある山で蘭越町に位置し、付近には雪秩父という有名な温泉施設もあります。そして今は追憶のシャンテとなってしまったチセヌプリスキー場の奥にあるお山です。チセとはアイヌ語で家、ヌプリは山というそうです。アイヌの伝統家屋に形が似ているお山なんだとか。マンガ「ゴールデンカムイ」に出てくるアイヌの人の家もたしかにこんな形のような。チセヌプリは大きな台形に形のお椀型のお山。
標高は1130m。本州で1130mというと、そこそこ低山のイメージに近いねなんて思うかもしれませんが、緯度が高い北海道は標高が低くても森林は高く成長せず、ゆえに本州ほどに高くまでいかなくてもオープンバーンになっています。
というわけで、BCツアーのスタート。集合場所に集まった参加者さんたちと一緒にバスに乗り、ツアーの出発地点に向かいました。雪のないときには車道になっている場所からスタート。歩きやすかったです。車道のうえに雪が積もっているから標識がすごく低いところにありました。このあたりの雪の多さが理解できます。
で、そこから目指すは遠くに見えるチセヌプリの頂上。いわゆるピークハント型のツアーです。ツアー出発からゴール地点が見えているので、気楽ではあるのですが「えー自分の足だけであそこまでほんとに行けんのかな」なんていう不安もありました。
天気が良く気持ちの良い雪山散歩日和。この日のツアーも日本中から参加者がいらしていたようで、BCガチ勢が多かったですね。ガチ勢には年度末の最終週の週末とかあんまり関係ないのかな。ガチ勢はチセヌプリを「チセ」なんて呼んでいました。おしゃれだな。
ピークハントなんで、ツアー一行は山頂に向かって進軍。何度か休憩をはさんで、がんばって無事にチセヌプリの頂上にくることができました。山の中腹時点では汗ばむポカポカ日和だったの、山頂ではなぜか暴風。しかしながら、お椀型のお山らしく頂上には360度景色が広がっていました。きもちいー!日本海側まで見せる大絶景!ニセコのシンボル羊蹄山までもがガツンと見えて。すごく雄大な気持ちになれましたねー。裏側には泊原発なんかも見えました。
そして、お待ちかねのドロップ。この日の1本目は自分のスノーボードライフでも経験したこのないような、超が付くほどのビッグなオープンバーンでした。
気分はムービースター!超ビッグバーン!
自分のスノーボードライフでは経験したこともないビッグバーン。気分はムービースターでしたね。気持ちよかったなー。
BCで滑るときって自分は「あそこの面をこの角度から落とすとメローで気持ちよさそう」とか「ツリー間はふかふかノートラだろうから地形つないであそこを通す」とかそんなことを考えながら滑るんですけれど、今回のビッグバーンはそんなことも考えられないぐらいのデカさ。すべってもすべってもまだ広がる広大なバーン。とにかく、この気持ちのいいバーンで長く滑っていたいということ言うだけを考えて、ながーくながーくロングターンをしていました。
そんな広大なオープンバーンの中盤に立っている木の近くがツアーの滑走したメンバーのいったんの集合場所(リグーピングスポットっていうらしい)だったんですけれど、そこでガイドさんから「もう一度45分ぐらいハイクすれば、おかわりできるよ!」なんてジョークがあったのですが、真剣におかわりしたいぐらいいいバーンでしたね。
このきもちのいい1発のあとは、ツアーの出発地点に戻る感じで休憩を挟んでの地形滑り。お昼を過ぎていたのでかなり雪もかなり緩み、板も走らなくなっていました。こうなるとガチ勢の話題は当然ワックスの話題に。あのワックスは高いわりに走らないとか、意外とパラフィン生塗りだけでもいけるとか、スノーシュー履きながら聞くガチ勢の世間話は最高のラジオ番組でしたね。
春のニセコよありがとう!
というわけで、無事に下山をして楽しいBCツアーは終了。たのしかったなぁ。この日は日曜日だったので、ツアー解散後は日帰り温泉に行って身支度を整えて東京に戻りました。今までコツコツ買いそろえたBCギアやウェアや雪旅道具。そして、マイルやポイント。あとは雪バカ日誌をやりながら得たスノーボード旅のノウハウ。そういうのをフル動員しての2日間でした。
振り返ってみればニセコにスノーボードしにきたのにスキー場のリフトには1本も乗らなかったという珍しい旅でしたね。満喫の2日間。ニセコから千歳空港はノンストップで2時間半。ニセコを出るときは陽も傾き、千歳空港で北海道を出発したのは20:30ごろ。帰りの飛行機の中では明日は東京で仕事かーなんつって。けれども、やりたいことができてニンマリ。そんな帰路でした。
このブログを書いている2020年9月の現在は、新型コロナウィルスの感染拡大の影響もあり仕事があまり行っておらず、お財布の中もさびしい状況です。なんだか心は閉塞感に包まれていて、この日みたいなニコニコ笑顔はできないというのが本音だったりします。っていうかマジで最近本気で笑ってない。まぁこれ以上鬱々としたことを書いてしまうと、面白くなっちゃうので書くのはやめておきます。
ただ、このブログを書いていて感じたのはこの年になると自分の過去の延長線にしか未来はないんだなということ。過去に旅でチャレンジをしてきてそれで失敗したり成功したから、この時はこんなに楽しい冒険もできたんだと思います。つまりは、この閉塞感から抜け出すヒントもきっと自分の過去にあるということ。
それでは今回はこの辺で。良い9月をお過ごしください。雪バカ田中でした。
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