どうも雪バカ田中です。いよいよシーズン終盤ですね。自分もあと1~2日滑って終わりにします。
今回は、4月の2週目に行ったニセコのニトヌプリというお山のバックカントリーツアーに参加したことブログにします。一緒に旅をしてくれたのはスノーハックというWEBサイトの管理人、スノービアさん。スノービアさんと一緒にバックカントリーツアーに参加したのでした。
春のニセコのお話の続きです。
金曜日の深夜にニセコに到着して、翌日は朝からバックカントリーのガイド会社にお世話になってきました。ウキウキでしたが、やっぱり不安でもあったんですよね。自分は2021年の秋からほとんど運動もしていなく、かなりの運動不足気味。今シーズンもまだ6日しか滑っていないから、滑る感覚も今一つな感じ。山は登れるかな~とか、滑るのに大丈夫かな~いう状況でのシーズン初バックカントリー。
けっこう不安だったけれど、もう自分の体にベストコンディションは来ないんだからあきらめて行っちまえと突撃。天気は曇り。ところどころ晴れ間はあるんだけれど、湿度も気温も高いって感じでした。
ニトヌプリについて
ニトヌプリは北海道倶知安町と蘭越町にまたがるお山で、ニセコ東山系の一角。イメージとしてみると、ニセコにはアンヌプリという山があってそこにはニセコのメジャーな4つのスキー場がかかっています。ニトヌプリはその4つのスキー場から見て山の裏側にあるという感じでしょうか。
特長は双耳峰と言って山頂が馬の耳みたいにピョンピョンと二つに別れている形をしています。標高がやや高い本峰のほうには標が立っています。今回連れてきていただいたのは南峰というもう一つのピークです。下の写真がちょうど南峰から本峰を見た写真ですが、手前の山にチョコンと棒がたっているんですが、そこが本峰です。
今回のバックカントリーツアーではガイドさんに南峰というところのピークに連れてきてもらい、そこからデカいバーンをすべるという行程でした。行動時間は3時間とやや短かったですが、ほどほどの充実感のハイクがあったり、ビッグバーンでの滑走も楽しめて、もうバックカントリーらしいバックカントリーでした。
レッツ!トリップ!
集合場所から移動してきて、バックカントリーの準備です。いやー、1年ぶりのバックカントリーで服装とかも微妙に選びずらい時期だし不安だなーなんて思いながらスタートしました。スノーシューも新しくしたんで、脱着も不安だったしいろいろびびってたんですよね。
その中で、一緒に参加したスノーハックのスノービアさんがすごい笑顔で楽しんでいる感じだったので、自分はそれに勇気をもらう感じでした。山頂付近でのオープンバーンで爆は風が吹いたりと、自然の厳しさみたいのも味わいましたけれど、そういう文字通りの逆風も楽しめたのはスノーハックさんと一緒にいたからですね。人の笑顔のパワーはやっぱりデカい。そういう意味では、日常生活でのマスク着用ってロスも多いのではないかと思います。
難しい春の雪。
最初は休憩をしながらハイクして、ニトヌプリの南峰のピークに到着です。ピーク周辺は風がかなり強かったっすね。自分は気持ちの良いザラメ雪を滑る気満々で、あわよくばフィルムクラスト(っていう、表面がパリッとした滑りやすい独特の雪質)とも出会えたり!?なテンションでここまで来たんですよね。
ところが残念。この日のニトヌプリは数日前にちょろっと降った新雪が山をまだら模様にしている様子でした。下の写真がまさしくそうで、これ雲の影じゃなくて雪がまだら模様だったんです。
これが、見た目よりもかなり滑るのが難しくて、硬くてエッジが抜けやすいけど走る汚れ雪と、しっとりとしてストップがかかるけどエッジがかかる新雪の部分のミックスタイプ。滑っていてそれが交互に出てくるというキレイに滑るには難しいコンディション。
いや、田中以外の人はそれなりに滑れていたので、自分のスキル不足ってのもありましたが、いや、うーん。それでもかなり難しかった春の雪だったと思います。
この雪の感じっていうのは、今はこうやってブログ記事を書いているので頭の中を整理して文字としてキレイに表現できていますが、現場では熱中していたのでそういうことは考えられなかったです。なによりこの日が難しいコンディションだとは思わなかったんですよね。
ただただ、ところどころ板はつかまれるし、滑っていてエッジがかかるのか、かからないのかわからないし、とにかく上手く滑れない。転んじゃったしすごく悔しい!という思いでした。
こういうナチュラルな斜面では、自分は吹き溜まり(新しい雪が風などで飛ばされて集まっているところ)めがけて滑いくための滑走ラインを取って、雪だまりでバシーン!なんてやりたくなる性癖を持っていんですが、この日は逆が正解でしたねー。まさか新雪が止まるだなんて。
コンディションが厳しいっていうのが頭に入っていれば、それなりに対処はできたのこもしれないけれどニセコでそんなに雪が悪いわけがないっていう先入観があったこともあり、うまく滑れないことがその時はただただ悔しかった。
今振り返ってみると、難しいコンディションだったんだからしゃあないなんて思えるんですけれどね。今までは雪が降る=神の恵みみたいな感じでいましたけれど、春の裏山においてはそれが時には厄介な存在になるんだということを始めて学びました。
もちろん旅としては超楽しい!ニセコでバックカントリーはまじで最高!ガイドさんの滑りはいつも刺激になるし、ガイドさんとの会話のその言葉の隅々からインスピレーションをもらえるので、本当にいつも楽しい。誰もいない静かな雪山はなによりも気持ちいい!
だけれど、どこかでやっぱりもっとうまく滑りたかったわーっていう思いが、悔しさになって、それが隅っこでネガティブな感情を引き起こしちゃいましたね。MOROHAの「革命」って曲の最初の部分みたいなテンションでした。
そういう意味では一緒にいたスノービアさんの「これがバックカントリーか!結構むずいけれど、超たのしぃー!」っていう言葉と笑顔に救われました。うまく滑れなくても、雪山に立つことや自然を感じることが何よりも楽しい。そうだよねー。ありがとうよ!スノービアさん。
そんなニセコの春の雪旅でした。
バックカントリーの行動としてはサクサク動いていたんでお昼ごろにはツアーは終了。ここまで、ちょっとコンディションの事にフォーカスして書いたんで、つまらなかったのかななんて思う人いるかもしれませんが、バックカントリーとしては超楽しかったです。この感じは、スノーハックさんの方でも記事になっておりますので、よろしければご覧ください。
で、BCツアーは終了だったんですが、この後も興奮冷めやらずということで、ツアーの解散場所から近かったニセコアンヌプリスキー場で二人で滑っちゃいました。BCツアーでいろんな緊張もあって疲れたんだけれど、それでもやっぱり、この時期に滑りよさそうな雪の斜面を見ると滑りたくなっちゃうっていうスノーボーダーらしさが全開でした。
そんな感じで、ニトヌプリというニセコのお山のバックカントリーツアーに参加したお話でした。それではよい春シーズンをお過ごしください。雪バカ田中でした。
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