今年は雪が溶けるのが早く、シーズンのフィナーレも近づいてまいりました!都会じゃもう初夏ですよねー。雨が多くなる、季節の変わり目がやってきました。
さて、雪バカ田中は先週末に群馬県尾瀬のバックカントリー(BC)に行ってきましたよ。3年前にも参加した群馬県の至仏山(しふつさん)で遊んできたので、そんな話をしたいと思います。
さて、今回のお話は群馬県の至仏山です。片品村の尾瀬戸倉スキー場の近くにあるお山です。フォールドはまさしく尾瀬となります。BCツアーの細かい情報をお知りになりたい方は3年前の記事も読んでいただけると幸いです。前回同様にバックカントリーのガイド会社さんのツアーに参加してきました。
ツアー代金は約¥13,000。今回はスキー場に行くわけではないのでリフト券代はかかりませんでした。そのほか、乗合タクシーを使うので、交通費に¥1,860が追加負担になります。
雲一つない大晴天のバックカントリー!
至仏山は尾瀬のお山。雪解けとともに峠が開通し、GW明けから始まる本格登山シーズン前に入ることが許される期間限定的なスポットです。山スキー愛好家にはシーズンの〆のバックカントリーエリアとして人気が高いお山です。尾瀬戸倉スキー場の近くにある駐車場に車を停めて、乗り合いタクシーで30分程進んだ鳩待峠という場所がスタート地点です。
鳩待峠からは頂上を目指しスノーシューであるきます(ハイク)、そして頂上からは滑走して降りて帰ってくるというのが主な行程。田中はツアーに1人で参加しました。他の参加者さんたちと山頂を目指します。他の参加者さんたちは田中のようなヒトリストさんや、グループ参加など様々でした。
この日は、初夏のような気候でして日差しがチリチリ。日焼け止めが大活躍でした。その他、ツバ付きの帽子とサングラスはマストアイテムですね。汗をかく陽気でしたので、休憩中に飲む水がとても美味しかったです。水は1,500ml用意したのですが、最終的にすべて飲んでしまいました。この辺はもはや夏場の登山と似た感じですね。
今年はオープンして数日というタイミングで行ったのですが、例年よりも今年の至仏山は雪が少ないとのことです。ハイク中に埋もれることもないのでスノーシューではなくアイゼンで上っている人も目立ちましたね。
まずは、山頂を目指してハイク。出発地点からは林間の尾根を上がってゆきます。林間後半には沢が走っていて、天然のハーフパイプ状態になっています。ここで遊んでいるスノーボーダーも多かったです。めちゃくちゃ上手な集団がジャンプしてウェーイしていました!楽しそう。
そんなナチュラルパイプを過ぎて林間を抜けて、トラバース(斜面の横断)を行なってから、山頂に到着。ハイクはトータル4時間程度でしたでしょうか。下の写真がトラバースの様子。スノーシューでトラバースは地味に大変なんです。
そして到着した頂上はめちゃくちゃ最高!
遠くのお山まで見えて、気分は最高!そして水がうまい!しかもこの日は無風状態でパーフェクト。山頂にいる多くの方はニコニコ笑顔でした。
そして待ちに待った、スノーボード滑走。至仏山は気持ちの良いオープンバーンを滑ることができます。ガイドさん曰く、この標高でここが広大なオープンバーンになっているのは、この至仏山が火山ではないので他の山と岩の性質が異なっていて、高地では植物が育ちにくい環境だからなんだそうです。
そんな、小話も結構面白くいガイドさん。頼もしくって、盛り上げ上手。そして、タフ。今回も大変お世話になりました!ありがとうございました。
そんなスーパー頼もしいガイドさんが途中から脇にそれたノートラックな面を見つけてくださいまして、開通初日ではないにもかかわらず春のノートラックを楽しむことができました。かなり気持ちよかったです!前回来た時よりも板が走る!そして滑りやすい!
やや急な斜面ではありますが、このオープンバーンの開放感はたまらんですなぁ。そんな広大なオープンバーンを滑ったら、そこからはタイトなツリーラン。ここは難易度高め。ツリーを抜けて水が流れている部分に出たら、ラストの休憩を取ってから、ハイクして出発地点の鳩待峠に帰着。
8時に入山して15:30時ごろに駐車場に戻ってまいりました。振り返ってみると、結構な行動時間でしたね。ここまでフルに活動できるのも春で日が伸びているからですね。今の自分じゃこの行動時間は、ガイドさんなしじゃちょっと難しいよなぁ。というのが本音です。
楽しい至仏山BCでした。
というわけで、3年ぶり2回目の至仏山にBCツアーでした。3年前と比べると、いろいろと自分の成長を実感できた部分があります。服装選びや行動食を食べるタイミング、道具の効率的な使い方やハイクのコツなどが少しづつわかってきたので、前回よりもキツい思いをしなかったように感じます。こういう経験値を積むことで、体力の消耗は抑えられることが今回の収穫でした。
そして今考えると3年前は入門者だったくせに生意気なことをガイドさんや周りの参加者さんにも言っていた気がします。過去の自分ってなんだかこっぱずかしいですね。前回よりも周りを見て行動できるようになった事もあり、今回の方が楽しめた気がするんですよね。景色を眺める余裕も出てきたので、前回よりも楽しさもアップ。
なにより、ハイク中に滑る斜面を見ながら「あそこをあーやって滑ってー」とかニヤニヤできる余裕も出てきました。天気や雪にも恵まれたし、とても素晴らしいツアー参加となったのでした。
春の至仏山BCは割と楽しい。
というわけで、とても満足な旅となった至仏山BCのお話でした。
ちょっと行動時間が長いので初めてバックカントリーをここで!というのには向いていませんが、一度ぐらい体験した事がある人ならば十分に楽しめると思います。首都圏住まいにとって、日帰りだと神楽か丸沼という選択肢になっちゃいがちですが、こういう選択肢を持っておくとシーズンがちょっと有意義になるんじゃないでしょうかね。
そして、これにて今シーズンのバックカントリーはおしまい。BCの道具のお片付けでございます。今シーズンは4回のバックカントリーに行くことができました。それでは、良いシーズンラストをお過ごしください。雪バカ田中がお送りいたしました!
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No,
田中さんこんにちは!
至仏山すごくいいですね〜
私行った事ないんですよ。
1人でBCツアー参加する、アダルティな田中氏素敵ですわ。ツアー参加すると結構居ますもんね⁈
そんな方と一緒になるとこの方は本当に雪山が好きなんだなぁと思ったりします(^^)
楽しんだもの勝ちですね!
>にんぐる様
コメントありがとうございます!至仏山。いろんな人がいて面白いっすよー!滑るのはオープンバーン1面だけです。
一人ツアー参加のおじさまいますよね!しかも大抵みなさん本当に好きな人。最近は、田中もそんな人に紛れております。
楽しんだもの勝ち!たしかにそう!
広々としたバーンを滑るのは気持ちいいでしょうね!
まさに非日常体験ですね。うちはバックカントリー禁止なので羨ましいです。
私は今日、Kaguraで滑りましたが、コブだらけ人だらけの斜面を周囲を気にしながらちょこまかとターンして、行列に並んで小さなポコジャン飛んで、レストラン混みすぎのため外でカロリーメイト食べて、汗だくになりながら滑ってました。ロープウェイやリフトも混雑していて、なんだか都内での日常生活とあんまり変わらない感じでした。
>都内在住40台前半男様
コメントありがとうございます!春のかぐらあるあるですね(笑)GWの上里SA→湯沢のセブン→かぐらというルートは、どこもレジャーランド並みに混んでますよね。
今シーズンもそろそろ終わりとなりそうです。いっぱいコメントくださってありがとうございました!
行ってきました至仏山!
キツい登りを補って余りある充実感でした。
GW前半だけあって大勢の方々が登ってました。
大斜面はスケール大きすぎる広大なオープンバーン
下部はバンクドスラロームのようなツリーラン
違うガイドさんでしょうがほぼ同ルートでしょうかね。
ただ田中さんより1週間後なのでコンディションは劣化してました。
登山途中も一部スノーシューはずし岩を登り、至仏山山頂も雪がほぼい状態。
また下山も埋もれていた川が表れたため、登り返して渡渉しました。
そんな想定外な事象で、かなりの長い行程になりキツかったですわ。
でも尾瀬ヶ原と燧ケ岳の雄大な眺め。陽光の元での稜線の涼風。
登山と滑走の両方の楽しみが得られて、また行きたくなります。
あー、でもシーズンも終了目前。せつないですわ~
>がはく様
おはようございます!おぉ!楽しまれましたかー!至仏山。
すてきな感想ありがとうございます。今年はやっぱり雪がないらしいですねぇ。スノーシューで尾瀬の散歩、最高ですよね。気持ちの良いコメントありがとうございました!