スキー場は寒いです。スノーボードの寒さ対策のちょっとしたコツ。

雪バカコラム

どうも田中です。いやー、週末に雪山に行かないと、なんだかウズウズしてしまいます。皆様は行かれましたか?行って楽しまれたならば、うらやましい限りです。

今回は寒さのお話。ちょいと初心者さん向けのお話になってしまいますが、少しでも参考になれば幸いです。スキー場は寒い!でもちょっとした対策で寒さは大きく軽減できるんすよ!

ネックウォーマーなどの防寒具を買わなくてもできる、防寒対策をご紹介いたします。

ウェアはちゃんと着れていますか?

じつはじつは、ウェアをちゃんと着るだけでも風と雪の侵入を防いで寒さをしのぐことができます。アウターで冷気の雪の水分をシャットアウトして、運動した自分の体の熱を閉じ込めておくというのは、寒さ対策としてかなり有効な手段でございます。日常生活で雨の日にレインコートを着ると暖かく感じるのはこのためですね。

そのためにも冷気や雪がウェア内に入らないようにするのがコツです。ウェアはちゃんと着ましょう。グローブの上から袖を通してマジックテープで絞ったり、ウェアの下のパウダーガードを止めたりするだけあとはパンツの裾にのゲイター部分はちゃんとブーツの外側にでているかもチェックです。腰回りのゴムで裾を絞ったり、フードのゴムを調節してを自分の首元に冷たい風が直接あたらないようにしましょう。

こういう細かい機能を使うだけでも、雪や冷気の侵入を防ぎだいぶ寒さを軽減できます。また、最近のウェアは内部でパンツと止めたりする金具がついていたりします。暇なときに一度ウェアを広げて眺めてみると、意外な発見があったりしますよ。

スノーボードって意外と汗かくんです。

スノーボード。意外とハードなスポーツでございます。両足が板に固定されている状態で転び、その状態から全身の筋肉を使って起き上がるというような滑走以外でも意外と体を動かしています。

予期せぬ転倒を多くして、起き上がる回数も多い初心者スノーボーダーさんは余計に体を動かすことになります。そこで厚着をしすぎていると寒い中でも汗をかきます。

滑って汗をかく。リフト上で冷える。この悪循環が一番キツいです。

で、その汗をかいた状況でリフトの上でじっとしていると濡れたインナーが気化熱で体の熱を奪い、非常に寒く感じます。そこでハードな運動をしてまた汗をかく。その汗がウェア外から逃げないままリフトにのって、冷気を浴びて体を冷やす。このループがかなりきついです。この悪循環を食らってしまうとどんなに防寒をしても、ものすごく寒く感じます。

スキー場について着替える時に、みんなが考えるのは「今日は寒いかなぁ」ってことですよね。寒いのはイヤですので、ついつい持ってきた装備を重ね着して厚着をしてしまいがちです。でも、この厚着がかえって寒くなってしまうケースがあるということを知っておくべきです。。

汗をかいてその汗が衣類にしみこんでそのまま乾かないでいると、逆に寒く感じてしまうのです。そうなると、濡れタオルを体に巻きつけて雪山で過ごしている状態になるので、非常に寒くなります。ですので着替える時は、滑って汗をかいた時のことも考えて、厚着をし過ぎるのはあまりよくありません。

寒いからといって厚着しすぎるのは考え物。

ですので、寒さを防ぐという意味からは大量の汗をかくほど厚着をしない、汗をかいてもウェアの外にできるだけ発散させるという工夫をすることが大事になります。これが、この2点がスキー場で寒さをしのぐ大事なポイントで、逆に言えばあまり防寒グッズを買う必要がないのです。

田中の感覚では、滑走前は「少し涼しいかな」と感じるぐらいがちょうどイイと思っています。「リフト上は標高が高くてもっと寒いから、今は熱いぐらいに着こまなきゃ」という発想は逆に寒さを感じる要因になります。過剰に暑くなって多量の汗をかくのを防いで、インナー内の湿気をウェアの外に排出していくためにも過剰な厚着はお勧めできません。

綿素材のインナーの組み合わせは結構キツイ件。

インナーの素材についてです。綿素材とはいわゆるTシャツやスウェットでございます。綿素材のものは日常生活では汗を吸って着心地はいいのですが、やっぱり吸湿性が高くて乾きにくいので大変です。ウェアの下にロングスリーブのTシャツの上にスウェットパーカの組み合わせは結構きついです。

汗を吸ってグショグショに濡れたTシャツと、付着した雪が溶けて濡れているスウェットの組み合わせでスキー場にいるのは、拷問レベルの寒さとなります。これはけっこうキツいです。このインナーの組み合わせはおすすめしません。街着っぽい感じでスウェットパーカやチェックシャツを雪山で着こなすのはカッコいいですが、寒さ対策という点では注意が必要です。

スノーボード系のブランドのもので雪山でも快適に過ごせるよう素材に工夫されたものを選んだり中のインナーに乾きやすい素材のものを持ってくるなど工夫するなどしてうまく着こなしましょう。ちなみに、バックカントリーツアーで綿素材のTシャツを着ていったらガイドさんに次からは来てきちゃだめだぞと注意されたことがあります。それぐらい衣類の素材ってのは大事なんですね。ガイドさん曰く「コットン キルズ ユー」だそうです。

ヒートテック。スノーボードではどうなの

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暖かくて安価なヒートテック。平凡サラリーマンの下着として田中も使用している某社のヒートテックでございますが、スノーボードでは使いません。理由は、ムレムレ感が持続して不快なうえに、乾きにくく逆に寒くなると感じるからです。

それもそのはず。ヒートテックは汗を吸って発熱して暖かさ保持するインナーですもんね。(個人的には発熱してると感じるほど暖かいと感じたこともないですけど。)汗を吸収したまま保持して水分を発散しにくい下着なので上記のように、汗をかく条件の中で使用すると、逆に寒さをきつく感じることになりがちです。

ヒートテックに含まれるレーヨンは「汗を吸ったまま発散しにくい」という特性を持つ事から汗をかくスポーツにはあまり向いていないようです。日常で使用しているものをスノーボードに流用できるのでコストパフォーマンスはかなり高いのですが、本格的にスノーボードをする方にはあまりお勧めできないです。ヒートテックと比べると、登山やスポーツ用のインナーの方が快適なスノーボードライフを過ごせます。

貼るカイロはノットソーグッド!田中は貼り付けなくてもいいと思います。

これはよく初心者さんにありがちなのですが、腰や首の後ろ側のあたりに貼るカイロを付けられる方がおります。これ寒い日の日常生活では防寒策としていいのですが、田中はスノーボードではお勧めできないです。理由は貼り付けていると、その部分は常時温められている状況ですので発汗時にも余計に汗をかいてしまう要因となるのと、貼り付けていることによってその部分の汗が発散できないからです。

ですので、スノーボードではあまり貼るカイロというのは有効な防寒策ではないと思います。それでも寒いのは嫌だよという方は、貼るタイプではないカイロを封をしたまま用意して、寒くて我慢できなくなりそうとなる前に封を切って、手先などを温めるように使うほうがいいと思います。

お金をかけなくてもちょっとした工夫で寒さ対策ができますよ。

寒さ対策といいながら、アレするなコレするなという話ばっかりで、あまりいい読んでいて気持ちいのいいエントリではなくなってしまった今回のお話。それでも皆様の参考になればこれ幸いでございます。

今回はよそ様のwebサイトを参考にして実際に実用してみてイイと思った部分も記述してございます。ですので、その参考URLも記述しておきますので、より深く知ってみたいという方は下記のURLを参照していただくとより良いかなと思います。本当は田中が買ってみて使った防寒おすすめアイテム!とか書きたかったのですが、これ以上書いてしまうと長くなってしまうのでまた今度にします。

それでは、みなさま。よいスノーボーディングを!チョコより雪が恋しい田中でございました。

参考URL
「ヒートテックを山岳ガイドが使わない理由 」
http://rbs.ta36.com/?p=16205
「スノーボードウェアの中に着るインナーの間違い」
http://stt.sakura.ne.jp/snowboard/wear-tishiki/inner.html
「素材の基礎知識」
http://www.marusyosangyo.jp/kawariito/sozainokisochisiki.htm

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更新履歴:
2015/6/21 文章を少し修正いたしました。
2017/1/13 文章と改行を修正しました。
2021/2/12 文章を修正しました。

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雪バカ田中

雪バカ田中

何者でもないフツーのサラリーマンです。2010年頃よりスノーボードにドハマりしてから、冬期は毎週雪山に通う週末を過ごしています。 1982年、東京生まれ。好きな食べ物は担々麺。

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何者にもなれなかったスノーボード大好きサラリーマンです。数年前よりスノーボードにドハマりしてから、冬期は毎週雪山に通う週末を過ごしています。 1982年生まれ東京在住。

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