どうも雪バカ田中です。あと一つの記事で20-21シーズンの旅のお話はおしまいです。その旅の話をする前に一つお話したいことがありまして。残雪期のバックカントリー用の装備としてアイゼンとピッケルを買ったんです。そんな雪山登山アイテムのお話ですー。
まず最初に。
このブログを書いている人はバックカントリー経験が20日程度の素人スノーボーダーです。ただのライトユーザーの購入記と踏まえて読んでください。自分は残雪期の日帰りBCのために購入しました。ギアに関してはこれがベストというわけでもございません。特に冬山登山に関する道具に関しては、専門の方のアドバイスを受けて購入されることがオススメです。また、これらの道具は持っているだけOKというわけではなく、使い方はもちろん、きちんと装着することも非常に大事です。この点に関しても、専門の方や信頼できる方のアドバイスをキチンと聞くことが大事だと思います。その点を踏まえてお読みいただけると幸いです。
ただね、雪山道具って所有するだけでもワクワクしちゃうんですよね。特にピッケル。なんでこんなにも男心を刺激する形をしているんでしょうかね。これ眺めながら酒が飲める。
春の千畳敷カールのバックカントリーを目指して購入。
アイゼンとピッケルを購入した目的は千畳敷カールに行くため。GW前後の残雪期に千畳敷カールのバックカントリーがやりたくて購入しました。千畳敷カールでBCを楽しむためには一つの難所がありまして、それが八丁坂と呼ばれる急な坂道。ここでは滑落(転んで滑り落ちちゃうこと)の危険があります。雪があるときの千畳敷カールの登山については公式サイトでもアイゼンとピッケルの所持が明記されています。ちょうど上の写真が八丁坂なんですが、結構な急坂ですよね。急な坂道の残雪はハイクすると滑りやすく、そこで転び斜面を滑り落ちると大事故につながってしまいます。
そんなリスクを回避するためのアイテムがアイゼンとピッケルです。あと、そんなものを買ってまで行きたいのか千畳敷カールってことなんですが、自分はそこまでして行きたかったのです。まぁここの景色がすごいのなんのってのはありまして。とても素晴らしい場所です。そんな素敵な景色を見ながら登って、スノーボードを楽しむなんて贅沢ですよねー。
アイゼン「グリベルG10ワイド」
アイゼン(クランポン)とは登山靴の足裏につけるツメで、雪上でのグリップ力を上げるために使います。正直こんなもの買う日が来るとは思ってもいませんでしたよ。スノーシューの扱いだってようやく慣れてきたばかりなのに。アイゼンにもいろんな種類がありまして用途によってさまざまなタイプがあります。
で、スノーボードブーツに装着するアイゼンとなると、販売されているアイゼンでもかなり限られているのが実際のようです。その中でもメジャーなものがコレ。「グリベル G10 ワイド。」というか、お店でBCスノーボードなんですけどーなんて相談したら「じゃぁこれですね」と一択でいわれました。
アイゼンの付け方は結構シンプルですが、アイゼンは歩き方にコツがあります。とくに下りに関しては注意が必要です。それから、収納にも注意が必要。バックカントリーで使うとなると、滑るときにはザックに収納することになります。アイゼンはもう見た目からしてツメなんで、バックパックにそのまま裸で収納するわけにはいきません。というわけで、ケースも購入。ケースはいろいろあるのですが収納時に小さ目になる袋タイプのを買いました。ペツルのウルトラライトパックという袋。見た目はシンプルな袋なんだけど¥3,000しました。
ピッケル「ブラックダイヤモンド レイブンウルトラ50cm」
ピッケル。ザ・山男アイテム!ピッケル!つるはし状っぽいアレです。漫画「岳」では少年ナオタが山の武器として街に持っていきエラいことになるアレ。雪山を登るときに杖として使ったり、滑落防止に使ったりという雪山登山者の必携アイテムでございます。そんな登山ガチ勢アイテムなんか自分には縁がないと思いましたがまさか買う日が来るなんて。でも、見た目超かっこいい。
ピッケルも用途によってタイプがあるようです。自分の用途はバックカントリーでの急坂に登るときというもの。そうなるとストックも当然持っていくわけですから、機能的には杖要素はほとんどいらないということになります。滑落しそうな場面に出くわした時のお守り的存在としてというのが存在意義。BCに向いたピッケルは各ブランドから発売されていて、サイズもいろいろラインナップされています。これもお店の人や、メーカーのカスタマーセンターにも相談したりしましたが、あまり明確な回答はなく、「ストックを持っていき急登だけの使用が想定ならば、それ系のモデルならわりとどれでもいける」とのことでした。
使ったことがないアイテムなのでサイズ選びには結構悩みましたね。自分の場合は日帰りBCオンリー。それ用の32Lザックに取り付けたときに、ザックの外に長く飛び出てしまうのも滑走の転倒時にケガのリスクが増すのでそっちを考えてもいいのではないかと思い、最小の50cmをチョイスしました。モデルはデザインに一目ぼれしたブラックダイヤモンドのレイブンプロっていう軽量モデル。モンベルのピッケルの1.5倍の価格。そんなに使わないのに高級モデルでいいのかって?自分はいいと思ってます。やっぱりピッケルって男心をくすぐりますよね。買った日の夜はこれを眺めて缶ビール3缶いきました
そして、ピッケルも先がとがっているのでカバーが必要。一緒にカバーも買いました。あとリーシュ(流れ止めストラップ)。リーシュに関しては30cmのスリング(強度が高いナイロン製のわっか)の購入で代用しました。バックカントリーで使用となると、滑るときを含めてザックに装着する場面も出てくるので、ザックにどう装着するかみたいな場面も出てきます。これは家で事前にいろいろ試してまして、その時はたのしかったですね。
そんな素人の購入日記でした。
20-21シーズンはこんなアイテムを買って残雪のバックカントリーに行ったのでした。で、実際に千畳敷カールの急坂を上ることができましたー!道具は持っているだけじゃだめで、使いこなしてナンボ、うまくザックに収納してナンボってものなので不安もありましたが、無事にその役目を果たしてくれて安全なBCデイになりました。
というわけで、次回は20-21シーズンの最後のお話。シーズンの締めに春の千畳敷カールバックカントリーのお話です。
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