こんにちは田中です。今シーズンはいろいろな話題もありましね。それはさておき、皆さんはシーズン楽しんでいますか?クリスマスから1カ月がたとうとしていて、そろそろトップシーズンも折り返しでございます。さびしいような気もしますね!
で、今回は短めのスノーボードに乗った話でございます。これから板を買うぞって人や、来年シーズンの板の新調を考えてるって人、もしくは、勢いでボードショップで短めの板を買ったけれども振り返ってみたら推奨サイズより小さかったなんて人の参考になれば幸いです。
179cmの田中が154cmの板に乗っている件。
今期は板とバインを新調したのですが、今回買った板が154cmの板です。買った理由はグラフィックがかっこいいから。このグラフィックのラインナップでは154cmが最高の長さだったからです。よく初心者さん向けの購入ガイドとかでは推奨のサイズは身長から15cm引いた長さですとか、0.9を掛けた長さですとか書かれています。田中も買う時にはその辺は意識していて、コレちょっと短かすぎないかなと心配だったのです。グラフィックがカッコいいからとサイズなんて無視して買ってしまった状態です。
今回はその実際に身長から-25cmの板を載ってみた感想のお話でございます。田中も板を何十枚も乗っているわけでもないですし、板の特性もあると思いますので、まぁ一般のサラリーマンボーダーの感想として参考にしていただければ幸いです。ちなみに乗っているのは2013-14のsignalのparkというモデルです。こちらは現行品は違うボード名になってしまっています。シェイプはやや太め。フレックスはやや硬めの反発が強めという感じの板です。ツインのオーバル型の形状でございます。
で。ともかく今は乗っているんだけど、これが結構面白い。
短めの板に乗っていて一番楽しいのはフリーランです。カービングでギュンギュンというのには向いていませんが、スキー場で見つけた段差や壁部分でくるくる回ったりピョコピョコ飛んだりするのがやりやすくなりました。とにかくリフトで上がって適当な斜面を流すのが楽しいです。これって一般のスノーボーダーの大半の滑り方なんじゃないでしょうか。あとは、グラブがやりやすいです。板の長さが短くなって軽くなったのか板を扱いやすくなりました。短いだけあってテールやノーズがつかみやすくなったのもうれしい発見です。
ですのでウェーブとかが面白くなった感じがします。あとは、スキー場のコースでちょこっとした段差で板を弾いてグラブしてみたり、ギャップで180してみたりといろいろやりやすくなりました。ですので、スケートライクな乗り方にすごく向いていると思います。短いので操作性が良くて思い通りに動かしやすいのでそれが楽しいです。
逆に欠点としては、カービングにはやっぱり向いていない感触です。できないというわけではないというわけではないのですが、エッジに体重をかけた時にエッジの長さが短いだけに板がズレやすくなります。また、トーションを使うときにも以前より力をかけなければいけなくなりました。この感覚の感想を言葉にするならば「めんどくさい」です。
ひとつひとつのターンに気を使わなければならない感じです。いわゆる安定性に欠けると言われるのはこのあたりのことを言うのでしょうね。しっかり気を付けてターンしないとすぐにズリズリずれてしまうといった感じ。だからこれからアレコレ考えながらカービングターンをやりたいという人には向いていないと思います。
取り回しがしやすい=高回転というわけじゃないんですね。
よく短い板は取り回しがしやすいのでグラトリ向きという話になっていますが。実際にはちょっと難しいと思いました。確かにプレスやスライドはやりやすいです。逆エッジも減った感じがします。ですが、印象としてはとしてスピン系が難しいなと感じました。理由はオーリーが難しくなるからです。オーリーが難しくなるので360以上のスピンが難しくなる感じです。
難しいというのは、オーリーをするときにちょっと板を弾くタイミングの取り方がシビアになるといったと言えば伝わりやすでしょうか。板が短いので板に体重を乗せてから弾くタイミングが短くなるので、よりクイックな体重移動が必要になります。また、弾いて板の反発を得る支点が板の内側(足側)に入るので、感覚が通常とだいぶ変わります。きれいにオーリーするためにはタイトなタイミングで飛ばなければいけないので、そのタイミングがずれるときれいなオーリーができず、板の反発がちゃんとでません。それが先行動作を入れながら飛ぶスピンだとさらに難しくなります。
ですので、スピンをする場合はやりずらく感じました。跳べば回すのは簡単なんだけれども、そこまでが大変です。先行動作を入れながら跳ぶのがだいぶ難しくなりました。田中の場合は前の板では何も考えずにグラウンドで540まで回せていたのですが、きれいにとばないと495度ぐらいまでしか回らなくなっちゃう感覚です。ですので、これからいろいろグラトリ練習したいという方は案外向いてないような気がします。プレス・スライド、180まではかなりやりやすいけどその先はやりにくいというのが感想です。ボックスやレールは楽しいです。板をぐいぐい動かせるのでいろいろ楽しめます。
キッカーでのスピンに関してはグラウンドほどオーリーのやりにくさは感じませんが、抜けの際にはやっぱり気を使います。抜けをより丁寧に滑らなければいけないので、やっぱりめんどくさいなーって感じです。抜けちゃえば回したりつかんだりはやりやすいですけども。あとは、またランディングがちょっと難しくなる感じ。しっかりと踏み込まなないと板が流れてっちゃうので、気を付けないと着地の見た目の印象が大分カッコ悪くなります。
短めの板をパウダーで乗ってみた感想。
パウダーでも滑ってみました、少し滑りにくいかなと感じました。具体的には板のノーズ部分が新雪に刺さる感じです。これは板の形状によるところもあるとかと思います。ただ、絶対に滑れないというわけではないです。やっぱり新雪では圧雪面以上に安定性が落ちるので、不安感があります。
具体的にはテールを沈めながらできる限り板をフラットを保ちながら滑ることを余計に意識しないといけないのでその調節で疲れるという感じですかね。そうしないと板が潜っていっていったりちょっとしたコブで流れてしまうので板がバタバタしちゃいます。でも、そのバタバタの不安定感が独特の浮遊感をだすので、滑りくいけどつまらないわけではないと言った感触です。
あとはパウダーのあるところって浮き沈みがあったり、マッシュになっているところで飛んだりするのが楽しかったりするのでそういう地形で遊ぶには短めの板の方が面白いと思います。ただ、平坦で開けている新雪面ではやはりキツいです。板の推進性を考えながら板のコントロールに気をつかいながらすべるので大変です。ですので総じていえば、長所短所を言えば短所が大きいのでパウダーを滑るには向いていないんだと思います。
まとめ。グダグダ書いてるけど結局のところどうなのよ?
短めの板に乗った感想を書いてみましたが、まとめるとさくっと下記の感じになるのかなと思います。これはあくまで単なるいちスノーボーダーとして個人の感想です。
地形遊び ◎
キッカー △
ジビング ◎
グラトリ △
パウダー ×
カービング ×
最後に。
今回は一個人が身長-25cmのスノーボードに乗った感想を書いてみました。スノーボードの楽しみ方って千差番別ですので、短い板がいいとも悪いとも言えません。ただ、板を買う際に必ずしもセオリー通りじゃなければいけないというわけでもございません。楽しみ方が千差万別であるから板にも個性がございます。そしてサイズもいろいろございます。購入の時にあーだこーだ言いながらいろいろ選ぶのもスノーボードの楽しみですね。1枚買うだけでもバカにならない金額を払うことになりますので、後悔しないお買いものをするためにも田中の感想が誰かのお役に立てればうれしいです。
関連エントリ:
更新履歴:
2017/1/12 改行を修正し、関連エントリを挿入いたしました。
No,71
はじめまして。私も同じく週末リーマンボーダーです。
板の長さについて検索してたらたどり着きました。
旋回性や軽さを求め、身長175で昨シーズンよりダブルキャンパーで150の板を購入しました。(前の板はフラットで154)
見事に同じ感想で、反応がタイトなためスピン系のトリックが難しくなりました(技量の問題もありますが…)
前の板の方がフレックスを感じやすかった分、タイミング取りやすかったのかと。。
同じ感想をお持ちの方がいてやっぱ!と思いコメントした次第です(笑)
今も短い板を履いてるのでしょうか?
>やす様
コメントありがとうございます!
今も150のpark乗ってますよー!ただ、自分はジョーンズのパウダーボードにも乗ってますので、パウダー滑ったりスイッチで絶対滑ることはないときはパウダーボードに乗ってます。短い板、まさしく一長一短ですね!