どうも!田中でございます!皆様シーズンいかがお過ごしでしょうか?1月の3連休が終わりましたね。皆様滑りに行きましたか?田中は土・月で日帰りスノーボードを2発に行ってきましたよ!今回はその月曜日に滑りに行った菅平高原スキー場のお話です。菅平高原の上部、根子岳に登ってバックカントリーをしてきましたよ!
根子岳について
長野県県上田市と須坂市にまたがる標高2207mのお山です。菅平高原スキー場の奥ダボスエリアの奥にそびえるお山です。奥ダボスにはこの根子岳を使ったキャットツアーがあるそうで、根子岳のBCはそのキャットの通り道をハイクし根子岳にあがり、キャットツアーで滑るコースを滑走するのが一般的だそうで、ヤマケイの本によると道中は穏やかで入門者向きのルートだそうです。というわけで今回のBC起点は菅平高原スキー場の奥ダボススノーパークの駐車場になります。
思い立ったが吉日。一人で突撃してきました!
実は2016年のオフ期間にこの根子岳の存在を知りました。山も穏やかで、ルートもシンプルなので入門者向きの山と言う事もあり、しっかりと事前準備さえすれば、ここならガイドさんがいなくても入れるんじゃないかと考えて、事前にいろいろ計画を立てておりました。さらには実際に夏の根子岳を登山してお山の雰囲気も勉強してきました。
そこから、シーズンインを向かえたわけですが、雪が降るぞなんていわれながらも本州全域で微妙に降らないシーズンインとなりました。お正月も微妙な感じでしたが、翌週の3連休には山梨・南信を中心にまとまった降雪がありました!これは何とか行けるんじゃないかと前日に根子岳に行くことを決めました。突然決めたので今回は同行者もナシ。一人で登ることになりました。朝4時半に都内を出発して、長野県上田市の菅平高原に向かいました。
あさイチに到着。まずはピステンバーンで足慣らし。
8:00に到着し、準備を済ませてリフト券売場で入山届を提出し、リフト券を購入しました。菅平高原の中の奥ダボスエリア1日券+食事セット¥3,700(+補償金¥500)というのを購入しました。8:30のリフト運行開始でスキー場の上に上がりました。この時は、菅平高原から上部はかなりガスっておりました。「これじゃスガ平じゃなくてガス平じゃん!」というおもしろジョークを思いついたのですが、一人で来ているために誰にも披露することができませんでした。
それはさておき、まずは足慣らし。初めの1本目はスキー場内で滑走です。前日の降雪にピステンがしっかりかかったおいしいバーンをいだきました。あまりにも良いバーンだったのでお代わりして、2本滑りました。初めての一人BCでガスった根子岳を見て無事に帰ってこれるかビビって気持ちをごまかしてたのは内緒ですよ。
9:00入山。山頂までのこと
ピステンバーンで2本滑ってから、いよいよ入山です。相変わらずのガス模様。9:00の時点で田中は一番手の入山者の模様。入門社向けの小山と言えども初めてのソロBC。いろいろ不安を抱えております。この日は朝から、ライターのガスが切れたり、バッグの中で水筒のふたが緩んでいて地形図が濡れたりと、些細なトラブルがあったのですが、すべてが死亡フラグに感じられました。
スタートして10分ほどして後ろを振り向くと4人組の山スキーの方が登り始めたのを目にしました。久々のスノーシューが楽しくテンションが上がり、スタートしてからは非常に落ち着いた気分になりました。今回のルートでは中継地点の目印になる避難小屋があります。そこの付近まではキャットが圧雪してくれていたのでかなりラクに登ることができました。キャットツアーの催行予定によってはキャットの圧雪が山頂付近まで入るそうですが、今回はまだまだ雪も少なくブッシュも多いので途中までの圧雪になったようです。それでもありがたかったです。
絶望的なラッセル地獄。
避難小屋を過ぎたあたりからは圧雪がかかっておらず、非圧雪を進むことになります。夏道では避難小屋から1時間程度で登頂できたのですが、冬では2時間かかりました。雪をかき分けて進むことをラッセルというのですが、このラッセルが非常にきつかったのです。初めての一人ラッセルです。この日は一番で入山したのですが、それが見事に仇となる形になったわけですね。少しづつ、風は止まり視界もひらけてきたのですが楽しむ余裕はありませんでした。
弾力のある笹の上にひざ丈ほど積もった新雪をラッセルするのはかなりきつく、5分進んでは休憩の繰り返しです。開始してものの15分で心が折れました。これ無理!山頂までなんか到底行けない!心が折れて呆然としているところに、後続のスキーヤーさんたちが追いつきラッセルを交代してくれました。本当にありがたかったです!ありがとう埼玉の4人組の方々!それでもスキーヤーさんのトレース(踏み跡)を使ってすすんでもスキーヤーさんとスノーシューでは浮力が違うのか、ズボズボ埋まってしまいました。それでもスキーヤーさん達のおかげでラッセルはかなりラクになりました。
さらに自分がアホだったことに、このラッセルを頭に入れずに事前計画を立ててしまっていたのです。夏道で避難小屋から1時間程度で登れたから、今回は2回目だし冬山と言えども1時間程度で登れるでしょと甘い計画を立ててしまいました。サラリーマン根性がしみ込んだ田中にとっては、これでは帰着予定時刻に送れるー!という謎の感情が発生し、これが無駄な焦りにつながってしまい、大きく登山ペースを乱れさせ余計に疲労を招くことになりました。日ごろ、納期遅れのクレーム対応をしているサラリーマンの性というやつでしょうか。べつに帰着が遅れたって誰にも怒られないのにね。
山頂到着。登り3時間。帰りは20分。
苦労して山頂についたのですが、なんと奇跡的に雲が抜けて、晴れ間が差し込み、無風状態でした!山頂はほんとに気持ちよかったです!たどり着いついた瞬間「ファー!」って叫びましたわ。明石家さんまさんの笑い声みたいな「ファァー!」でございます。冬場の山の景色って素敵ですねぇ。ラッセル地獄で疲れマックスだったのですが、疲れが吹き飛びましたよ。半分ぐらいだけど。ホントーに気持ちよかったです!
山頂についたらあとは滑って帰るだけ。山頂手前は急で狭い場所なので、そこを降りてからスノーボードを装着して滑走して下山しました。といっても、前日雪が降ったと言えども1月2週目の根子岳はまだまだブッシュだらけ。帰りの滑走はバックカントリーらしい理想的なパウダーを滑れたのはわずか数秒で、その他はだいたいブッシュの上を滑っておりました。
どうしても歩いて下山するのは嫌だったので、板は傷つくのは承知でにブッシュを踏みつけながらのライディングでしたよ!高い板を持っている人には到底できない芸当だったといえます。 納期遅れをカバーするために、ブッシュを踏みつけまくりながら一生懸命滑ったので20分ぐらいで下山できました。納期なんてないけどさ。
13時半頃に下山し、カレーを食って帰宅!
というわけで、生きて帰ってくることができました!昨年の湯の丸山に続き、無事に生還できました!本格的にやられている方からすると、入門社向けの山で3時間半の行程をやっただけのくせしてなにをネットで吠えてるんだと言われてしまいそうですが、それでも壮大な達成感が得られましたよ。滑走だけを考えると一番気持ちよく滑れたのは、最後の朝イチでリフトであがったあとのピステンバーンでしたけどね(笑)
下山してからは奥ダボススノーパークで滑ろうと思っていたのですが、BCでかなり疲れ果ててしまいましたので、食事券を使ってゲレ食でカレーを食べて1本だけ滑走して帰路につきました。リフト券代もったいなかったですね。4回券¥2,000というのがあったので、そっちを買えばよかったです。
やってみなきゃわからないことって、いろいろあんのな。
というわけで、登山としては大成功、パウダー滑走としてはいまいち。そんなBCでしたが、個人的には大満足なバックカントリーをすることができました。今回は初めて一人で日帰りBCをやってみたのですが、やってみないといろいろわからないことってありますね!
一人ラッセルは15分で心が折れること。ミッドレイヤーや薄手のグローブなどの予備の衣類は意外にも役に立つこと。夏に登って下見をした経験はマジで生きること。雪山でするオシッコは風向きに注意すること。いろいろな事が身に染みてわかりました。何よりの収穫は、今の自分では雪山での行動時間はおそらく4時間が限界であることがはっきりわかったことです。昨年に行った湯の丸のBCとは違った収穫がありました。
というわけで、今回は根子岳でBCをしてきたお話でした。土曜日は友人と武尊牧場で滑ったのですが、その話はまた今度しますね!またね!
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NO,246
一人BCお疲れ様でした。
すごいですね!私も根子岳には登りましたが、滑る際はキャットに乗る気満々でしたわ。
エス氏様
コメントありがとうございます!
ほとんど、BC初心者なのですがなんとか無事に達成できました。
あたれば、キャットロードも楽しそうだと思いますよー。
キャットというとヤマボクを思い出しますね!
無事の生還、何よりです。
ソロと聞いていたので 要らぬ心配をしておりました。
楽しまれた様で何よりですー
闇奉行様
コメントありがとうございました。ご心配おかけしましたが、生きております。
これからもよろしくお願いいたします。