どうも雪バカ田中です。もはや、新入社員の初々しさをまぶしいとも思わなくなった、中年戦士です。皆様、いかがお過ごしでしょうか。あ、そしてシーズンお疲れさまでした。
今回は一人で行った北海道バックカントリーです。ヒトリ、日帰り、北海道、バックカントリー!HHHBCな旅です。シーズン中の話ですが、こういうアグレッシブな旅はシーズンオフにこっそりブログ更新です。4月の上旬、有給が取れるタイミングがありまして、ここらで花火を打ち上げようか!ということで、かねてからひそかに計画していた、旭岳のバックカントリーを実行することにしました。
東京から一人で北海道に行き、旭岳をピークハントして、その日のうちに東京に帰ってくるという少しヤンチャな旅をしてきましたよ~!
北海道 旭岳について
旭岳とは大雪山系にある最高峰で北海道での最高峰でもがあります。アクセスは旭川空港から車で55分。空港からはバスも出ています。ロープウェイがかかる山で、公式ではスキー場ではないものの、スキーコースと名がついておりスキーコースにはピステンがかかっています。
個人的には大好きなスポットであり、そしていつも思い焦がれる場所。初めて北海道に滑りに行ったのも旭岳でした。厳冬期には超絶に軽いパウダー、山を滑るという素朴な感覚、うまい水、快適で船室豊かな温泉と、すべてが素晴らしい。そんな場所です。
風やガスの影響が出やすく、雪のシーズン中にすべてがハマるコンディションの日は多くなく一筋縄でいかないところが、また山らしいですね。田中は過去3回滑りに来ており、また夏シーズンに1度登山に来ています。そして、「いつかはやってみたい!旭岳でのバックカントリー」と心に決めておりまして、それを実行してきたのでした。
時は来た!それだけだ!
決行を決めたのは3日前でした。休みが取れるタイミング、旭岳が晴れて風がないタイミング、そしてANAの特典航空券の往復の空席があるタイミング、さらにはシーズン中何度かBCをやってBC感を持っているシーズン後半。すべてがそろったから行っちゃえ!と、行ってきました。
早朝に羽田空港に行きまして、旭川空港行きの飛行機に乗り、旭川空港でレンタカーをピックアップ。その後、レンタカーで旭岳に向かいました。この日はものすごくBC日和で快晴で無風。レンタカーで走り出すとすぐに遠くに旭岳が見えました。「うおー、あそこの頂上に行くんだぜ」なんてテンションはかなり高い感じです。何度も旭川空港に来ていますが、空港付近から旭岳が見えるのは初めてです。
早速、登るぜ旭岳!
旭岳に到着して、準備をしたらロープウェー駅で登山届を書いて早速ロープウェーに乗って出発です。ロープウェーを降りたのがAM10:30ですね。ここまで電車・飛行機・レンタカー・ロープウェーと乗り物に乗りまくって移動してきました。で、ロープウェーを降りたらバックカントリーのスタートです。
過去に夏の旭岳を登った経験から、山頂までの距離感やルートの感じはわかっていたので、あとはスノーシューでざくざくと登っていくだけ。急こう配なところもありますが登っていきます。帰りの滑走はポピュラーな南斜面ルートという夏道で一番ポピュラーな登山道付近での滑走を考えていたのですが、歩いていくとそのルートは雪付きが少なすぎて岩がゴツゴツ出ていたので、地獄谷と言われる旭岳の雲煙の上がる谷の間を滑るかなぁ、なんて考えながらのハイクです。
道中は登山客が多かったですね、あとは田中みたいに単独でハイクしているBCの人も多かったです。皆さんとあいさつをしながら、下山してくる人とは挨拶を交わして「山頂付近雪ありました?」なんて聞きながら情報収集。やはり南斜面ルートでの滑走は危なそうだったので、雪がついている地獄谷という滑走ルートに変更しました。
ピークに到着!そしてドキドキの滑走!
一人でモクモクとハイクして、2時間程度で山頂に到着~!この日は風もなく、最高の山頂でした。山頂からはいろんな山が見えます。見える山脈の山頂付近には雪がついていて、麓は緑が生い茂る景色。冬と春の境目がくっきり見えましたね。4月上旬でしたが、22-23シーズンはここ北海道でも雪解けが早くて麓は春の装いでした。
ハイクしてきた感じでは、当初の南斜面は捨てて地獄谷の滑走がよさそうとは思っていたものの、地獄谷から降りるドロップポイントはなかなかの急斜面。雪の感じは想像できているのですが確信がないままの一人ドロップはかなり緊張しました。過去の経験から99%いけるんだけど1%の不安があって、その1%の不安がどうしてもぬぐえない。そんなテンションでした。
とはいいつつ、滑るために登ってきたわけで。ここで行かなきゃどこから降りるの?ってのもあったので、気持ちを落ち着かせて深呼吸してからいざドロップ!
滑り降りたら、うひょ~気持ちがいい!日当たりのいい面は緩んでいて、日当たりが悪い部分はカリカリ。うまく緩んだ面をつなぎながら滑ります。2時間ハイクしてきた斜面を数分で滑り降りていくこの贅沢さ。
自分は貧乏性なんで、安全そうな場所を見つけて止まって写真を撮ったりしましたが、なかなか難しくも楽しい滑走で今思い返してもその感覚はしっかりと思い出せます。こうやって、滑っているときの視界やその時の気持ちを思い出せるっていうのがバックカントリー滑走の醍醐味ですよね。後日に地形図をツマミに酒が飲めるっている。
無事に滑り降りてきてロープウェーの降り場付近に帰着です。その後はスキーコース付近を滑って一度駐車場まで戻ってきました。駐車場付近に戻ってきたときにには、「うぉ~!生きてる!オレ生きてる」ってね。思わず滑りながら大声で「生きて~る、生きている~」なんて、ザ・ノンフィクションのテーマ曲を歌ってしまったんですけれど、その歌声をもろに中国人観光客の団体に聞かれてしまったっていう恥ずかしさね。
この日の旭岳は雪の感じがかなり良くて、ここで帰るのはもったいなかったのでその後はバラ売りのロープウェー券を買って、2回スキーコース付近を滑りました。無風で視界も良かったので、地形探索をしながらの滑走。やっぱり好きだわ~。旭岳。
いや~達成感!の前に、生きている感!
旭岳を滑ってきて駐車場に戻ってきたのですが、戻ってきた時には疲れていたけれども気持ちは高ぶっているという不思議な感覚でした。そのあとは付近にある名湯の湯駒荘の日帰り温泉で汗を流して、旭川空港に戻り空港内のフードコートでラーメンを食べて帰宅です。初めて旭岳にきた時からいつかはやってみたいなと思っていた旭岳バックカントリーだったわけですが、それができて大満足の一日でした。
この旅のすべてをイチからブログにするのはなかなか難しい部分もあるのですが、こうやって後日に振り返りながら文字にするとやっぱりその時のことを色々と思い出しますね。
以上、この記事を書きながら缶ビールを3缶飲んでしまった雪バカ田中がお送りいたしました~!それでは良いオフシーズンを!
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