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エイ出版「雪山の基本」を読んでみました。

こんにちわ。田中です。もうすぐ夏休みシーズンでございます。夏休みの予定はいかがでしょうか。田中の予定は未定です。夏の予定は未定。いろいろな感情が湧きおこりますね。

さてさて、オフシーズンになんかできることはないかなーと考えていて、雪山の本を読むことにしてみました。これからBCを本格的にやるというわけでもないのですが、年に2~3回ぐらいツアーで行こうかな位に考えています。そんな理由もあり、バックカントリー関係の書籍を読んでみようかなと思いました。そんな本のタイトルは「雪山の基本」。この本を読んだ感想のエントリです。読書感想文です。あ、ちょっと夏らしい響き。

2014-15年シーズン。BCツアーに参加して感じたこと。

今年はバックカントリー(以下BC)のツアーに2回参加してみてました。そんな中でツアーに参加している方やガイドさんと、田中にはBCに対しての決定的な感覚のズレがあることを認識いたしました。田中はコース外滑走の延長線上にBCがあると考えていたのですが、それは大きな大きな間違いであったように思います。BCの実際は登山の延長と言う方が近いという事です。基本的にはバックカントリーはスノーボードよりも雪山登山に近いと思います。

わかりやすく言えば、雪山を登ったご褒美にオフピステがあるという感じでしょうか。雪山登山の帰り道に滑走がついてるよというイメージをしていただくとわかりやすいかと思います。実際はそうなんですよね、ガイドさんがいるツアーと言えどもBCは自己責任の世界。雪山で怪我したってパトさんは来てくれません。迷子になって雪山を降りれなくなったら、それは遭難です。BCをこれからも楽しめるようになるには、もっと雪山について勉強しなきゃなと考えるようになりました。

しかし、雪山登山なんてしたことないし、だいたい登山なんてやったことない田中でございます。今の環境下で雪山登山の事を知っておかなくてはなりません。そんなわけで雪山登山の知識を増やすべく、雪山に関する本を読むことにいたしました。

雪山の基本

本 「雪山の基本」について

中山建生 著 ¥1600(税抜)
2009/11/27
出版社: エイ出版社
ISBN-10: 4777914941
ISBN-13: 978-4777914944
エイ出版はランドネやPEAKSなどのアウトドア・山関係の雑誌を出版している会社ですね。タイトルの通りバックカントリーでの雪山の基本について書かれております。項目ごとに写真や図柄も多く記載されている上に、巻末に専門用語についてのアシストもついているので、田中のようなバックカントリー入門者でも問題なく読み進めることができます。

で、「雪山の基本」を読んだ感想。

この本、面白いです!実際に多くの事を勉強させてもらいました。雪崩や雪山登山についてのポイントや、じっさいの場面で気を付ける事など、多くのことがわかりやすく記述されておりました。そして、この本を読むと、実際にスキー場は安全がよく管理された場所なんだと認識させられます。スキー場様ありがたや~。

アマゾンでのレビューではこれを読むと装備なしでコース外滑走するなんて無謀なことはやろうとも思わなくなります。と書いてありますが、まさしくその通り。ローカルな人が使うポイントならいざ知れず、先がわからない初めての場所でロープを潜るなんてありえない所業だと思うようになりました。あとは、やっぱり雑誌のバックカントリー系の記事やショップから得られる情報っていうのはビーコンを代表とするアバランチギアと言われるギアの商品情報が多いように思います。そういう情報源と比較すると、この本はまた違った情報価値があります。

たとえば、基本的な雪山登山の仕方。ルートに迷ったら?雪崩にあったら?滑走中の注意点。などのバックカントリーに関する基本情報が網羅されております。くずした言い方にはなりますが、雪山で天候が荒れたらすぐに引き返せよー。とか、道を誤った時はこういう選択肢があって、選ぶ基準はこうだよー。ってな話がモリモリ記載されてます。うん、おもしろい。

山と渓谷社「バックカントリースキー&スノーボード (入門&ガイド)」との対比。

ちょっと話はズレますが、同ジャンルの本には山と渓谷社から出ている入門書もあります。登山好きの方にはおなじみのヤマケイ。2014年のシーズン初めはこちらを読んだのですが、実際のところあまりピンとこずにすぐに投げ出してしまいました。こちらの本は前半にギアやその他のバックカントリーHOWTOが書かれていて、後半は具体的な山の紹介やルートの紹介という構成です。

こちらも勉強になったっちゃなった入門書なんですが、読者の前提がある程度の知識がある人向けだったりします。あくまで、「バックカントリーの入門(自分たちで行く人向け入門)」というスタンスなんですよね。それに対してこの「雪山の基本」は「バックカントリーの入門(ツアーも含めてとりあえず興味がある人向け)」という微妙なスタンスに違いがあるような感じがしました。田中としては前述の「雪山の基本」の方がとっつきやすかったので、「雪山の基本」の方がおすすめかと思います。

山と渓谷社のヤツの方が、ギア関係の選び方や特性や使い方などが多く書かれているし、各山の紹介やルート記載されていて繰り返し読めるというメリットもありますので、2冊目も読むという場合はこちらもどうぞ。田中は今こちらの本を読み直しております。

「雪山の基本」この本。結構おすすめです。

何よりこの本は「これからバックカントリーをやってみようかなというスノーボーダー・スキーヤーに向けて」という大前提があります。(田中としては、スノーボーダーという文字が先に記述されているのもポイントです。)ですので本著の目線は、フリースタイルで滑っててバックカントリーもちょろっと経験してみたいという田中のような人間に合わせて書かれているので難なく読みすすめられます。

例に挙げると、「雪崩は怖いよ。→そもそも雪崩はなぜ起きる?→雪崩に会わない方法は?→会ってしまったら?」という形で話が進んでいくので非常にわかりやすいです。なので、雪山に興味があるスノーボーダーが読む単純な雪山に関する読み物としてもとても面白いです。バックカントリースノーボード=無謀で危険でターバンなんて、そんなイメージが世間から見られてしまった2014-15のシーズン。だからこそ、なんで危険なのか?どう危険なのか?そんな危険に対する対策という一連の話が記述されており、

一歩踏み込んだ理解をするためにもいい本でございました。ただ、これを読んだからと言って一人でバックカントリーに行けるようになるわけではないのでご注意を!まぁ、この本を読んでからそんな無茶なことをしようとする人はいないと思いますけどね。以上、田中でございましたー!それでは皆様よいオフシーズンをお過ごしくださいませー!

関連エントリ:
山と渓谷社「バックカントリースキー&スノーボード(入門&ガイド)」のお話は雪バカ日誌の過去のエントリにしてあります。
雪バカ日誌 2015年8月25日「山と渓谷社「バックカントリースキー&スノーボード」を読んでみたよ。」

更新履歴:
2016/7/20 関連リンクと文章を少し修正しました。
2016/11/3 文章と改行を修正しました。

No,114

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