どうも!雪バカ田中です。オフトレの季節ですねー、皆さんオフトレします?実はね、昨年のオフはスノーヴァに行ってたんですよ。オフに通った日数は20日。今回は一般のおっさんスノーボーダーが20日のオフトレしてきたお話を赤裸々に語りたいと思います。。
昨年のオフはスノーヴァで遊びました!
スノーヴァの60mほどの屋内ゲレンデです。リフトの代わりに歩く歩道みたいなのを使ってゲレンデ上部に上がる仕組みです。スノーヴァの遊び方は主に4パターン。平バーンでカービング、アイテムを使ったジビング、キッカー、そしてハーフパイプです。
田中はハーフパイプを選びました。理由はシンプル、1ランで3発以上遊べるからです。60mという大きさのスノーヴァはキッカーなら1発だし、フリーランは2ターンぐらいです。そして、ジブは最高2発。貧乏性なもんで、1ランでいっぱい遊べるからというだけでハーフパイプを選びました。
スノーヴァの利用の仕方は大きく分けて3通り。通常のリフト券だけを買うフリー滑走。キャンプと呼ばれる週末での4時間集中レッスン。そして、平日の2時間レッスン。田中は始めのころはキャンプに参加して慣れてきたらキャンプと並行してフリー滑走というような利用の仕方をしました。
オフトレ 1日目~5日目の事。
スノーヴァデビューは5月下旬の事。まずはキャンプといわれている週末の集中レッスンに参加しました。このあたりはブログの「DQNボーダー養成講座」さんを参考にさせていただきました。最初はスノーヴァのアウェー感にやられましたね。オフトレ施設って基本的にスノボ好きしかいないわけで、当然みんな練習しに来てるわけです。その空気感たるや、なんとも言えません。好きという気持ちだけではごまかせないあの空気。
キャンプで最初に教わったのはドリルという滑り方。ドリルはいわゆる木の葉滑り。パイプの中で木の葉滑りしながら左右の壁部分を滑り、感覚を身につけると同時に体の向きや目線の使い方を練習します。
ドリルに慣れたらお次はパイプ内でS字ターンをする練習。このS時ターンを発展させてゆき、エアターンというパイプのお外に飛び出して帰ってくるターンにつなげていくわけです。目指すはエアターンです!エアターンってスノーボードっぽくてかっこいいですもんね!
オフトレ 6日目~10日目
キャンプに通い2カ月が経過。毎回キャンプでは「目線に注意しろ」と同じことを繰り返し指摘されておりまして、さすがに同じことをコーチに指摘させるのも申し訳なくなってきました。5回も行くとさすがにスノーヴァの空気にも慣れてきた事もあり、フリー滑走でも入ってみることにしました。
こうなるとオフトレのためのオフトレをするという訳の分からん事態です。ただ、平日の夜のフリー滑走2時間はJAFカード割引を使えば¥2,150で滑れますのでコスパは高かったです。
リップというパイプの両端部分から飛び出るようになるためには、パイプの底部分で滑る基礎滑走(ボトムラン)がとても大事なようです。ボトムランでスピードをロスらず、飛びに適した理想のラインを取って滑ることがマストということです。
このボトムランが意外と難しいんですよ。カービングはできて当たり前。スピードをつけてカチコチの壁に向かって突撃するわけですから、スキー場でかっ飛ばすのとはわけが違います。怖いのよ。なおかつ目線はリップの外に向けておかないと、上りに対して体が前かがみになり失速してしまいます。ビビっても足元を見てはならないのです。
そう、これがコーチに毎回言われる「目線に注意しろ。」というヤツなんです。わかってるけどむずかしいの!スピードを出せば出すほど、動作のタイミングもシビアになってくるしで、てんやわんや状態。
というわけで、パイプでの動きに慣れるために基本のドリルを集中的に行う日もありました。ハーフパイプでバチバチ飛び回る選手候補のキッズを尻目に、地味な木の葉滑りを繰り返す35歳児。精神的にけっこうキツいもんがあります。
オフトレ 11日~15日目
いつの間にか暦は真夏に。真夏に巨大冷凍庫であるスノーヴァで滑ると自律神経がバカになるんですよね。そのせいでスノーヴァから帰ってきてビール飲むと首筋と後頭部が謎に痛くなるんですわ。そして、このころになるとフリー滑走の時は何曜日の何時ごろは人がいなくて練習しやすいというのがわかってきました。オフトレ初級者にとってのねらい目は平バーンデーの19:00前後。
たまに仕事に余裕があって午後半休を取った時なんかは平日の16:00台にも行っていたのですが、この時間帯は学校上がりのキッズしかいない状況。空いていて練習はしやすいのですが、キッズ達の「このおじさんはこの時間帯になぜここにいるのか?」という視線がかなり痛かったです。別のアウェー感。
少し上達もしてきました。コツコツやってきたドリル練習が功を制し、スピードをつけてリップ付近まで滑りあがることができるようになりました。ここまでいけたらはエアターンまであと少し!?
しか~し!パイプは壁の上部から滑り降りればよりスピードが付くのが当たりまえなんで、降りるときにスピードが付くんです。これが怖いんです。そう、ここで降りてくるスピードを活かして次のターンに弾みをつけるのがハーフパイプの特徴なんです。だから、うまい人は1発目より2発目・3発目の方が飛びが高い!(だから、平野歩夢選手のあの1発目のエアーの高さは超絶スキルなんよ!)
そもそものハーフパイプの特徴に改めてビビる田中です。物理的に当たり前なんですが、すっかり忘れていた事実。カチカチのハーフパイプをスピードをつけて降りるのは、壁を滑りあがるよりも怖い!壁から降りてくるときにビビり、ズラしてスピードダウンするクセがついてしまったのでした。
16目~20日目
残暑もすぎたころ。通い始めて15日ぐらい。それなりに慣れてきたものの、いまだにエアターンはできません。今度は降りてくるときのスピードに慣れるためにもう一度ドリルを練習します。
登るドリルから降りるドリルへ意識を変えて再度の基礎練。逆向き木の葉のドリルも練習です。以前にドリルをやっていたころと比べるとドリルがうまくなってる自分がいました!ちょっと感動。
苦悶の日々は続きます。ドリルをやりつつ並行して、エアターンの練習もしているのですが、目線を維持してリップを駆け上がり、ターンでは体と一緒に板を回すことを意識。着地ではしっかり踏み込みスピードを出しながら理想のライン取り。駆け上がってターンしたら、ズラさずまた踏み込んで…。もーう!忙しすぎるって!ハーフパイプ!
っと、ここで20日滑ったところでタイムアップの11月。そこそこハーフパイプっぽく滑れるようになってきましたが、というわけで20日滑ってきましたが、ハーフパイプは飛べるようになってません!テヘ!
狭山もオープンしたのでパイプは休憩。11月は狭山でフリーランをしたんですが、以前よりターンのギュインギュイン感が増してる気がするんですよ!パイプのボトムランがこんなところで効果を発揮!ターンが切れるとスノーボードはもっと楽しいぜー!エアターンはできませんが、意外なところでスノーヴァ効果を感じることはできました。
そんなオフトレ20日の活動日記でございました。
こう書くとスノーヴァってオフ1シーズン行ってもそんなうまくならない施設だと思われるのは嫌だし、教えてくれたコーチさんに申し訳ないので弁解させていただきます。
上手くならない自分は自分にあるのです。オフトレをしているという自分に満足して、固いバーンにビビりトライをしない自分がいるのです。ウマい常連さんが多い時は雰囲気にやられて心が折れて45分で帰ってきたなんて日もありました。やっぱり、うまい人は来る回数も多いんだけれど、ガツガツトライしてるんですよねー。
それでもね、その後のシーズンではオフトレ効果は感じることができましたよ!カービングもそうですが、雪山に行ったときはエッジワークが上手くなったので逆エッジ率が減ったり、壁の遊び方が上手くなったから壁を使ったトリックができるようになったりと、ポンコツヘタレボーダー田中でもそれなりにオフトレ効果を実感できたのでした。
そんな昨年のオフトレのお話をさせていただきました。このお話がオフトレを考えている誰かの参考になれば幸いです。それでは、皆様よいオフシーズンをお過ごしください。雪バカ田中でした。
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更新履歴:
2018年5月28日 文章を修正しました。
NO,344
スノーヴァ溝のパイプは恐ろしく難易度高いですよね!私も何年か前にスノーヴァの初級者向けパイプキャンプを受けたことありますが、ドリルが出来なさすぎて挫折しました。コーチがビデオ撮りして他の受講生たちと一緒に観るやつは、私だけドリルの登りが低すぎて完全に公開処刑でした。私のスノーボード人生最大のトラウマです。
というわけで、昨日は新横で滑ってきました。新横は、ミニキッカーがムービングベルトのすぐ脇なのがちょっとプレッシャー感じますが、平ゲレンデのほうは滑りやすくて私にはちょうど良かったです。
>都内在住40代前半男様
コメントありがとうございます!
あ、多分同じやつに参加してました!あの、公開処刑きついっすよね。自分はビデオ撮影2本やって2本とも最初で転んだりしてまして、本当に精神的にきついことがありました。ミニキッカーの晒し者も、ちょっと精神を鍛えられますね。スノーヴァは精神力も鍛えられますね!
初コメ失礼します
今年のオフはぜひカムイ御坂のパイプへどうぞ
スノーヴァのパイプは壁が硬いだけでなく、ボトムも狭くRもクイックで厳しいですが
御坂のパイプは山のパイプに近く滑りやすいです。
滑っている人もプロやスーパーキッズもいますが、30代以上の一般人も多く殺伐としていません。
そして近くに温泉も多いのでアフターも楽しめると思います。
SIGNALの板を見たら声かけます
>マキヒロ様
コメントありがとうございます。そして、はじめまして!カムイ!行ってみたいですね~。ハーフパイプを語るにはまだまだスキルが足りない田中ですが、一度は行ってみたいです。
シグナルの板に乗って必死な顔をしてドリルしてるおじさんがいたら、それは田中ですが生暖かく見守ってください。そして、笑ってやってください。
初めてコメントします。いつも楽しくブログ読ませていただいてます。
私、今年はオフトレ施設に行こうかなと思ってましたので参考になりました。心が折れるってところはなんかも私もそうなりそうでこわいですw
私は知り合いからはクエストとかのジャンプ施設を勧められました。スノーヴァも行こうと思ってます。
>kim様
コメントありがとうございます。そして、ブログを読んでくださってありがとうございます。
オフトレ施設は心が折れますね。そして、現在でも心を折って早上がりしてしまう事もあります。スクールに入ると「いやいや、オレはヘタってこと自覚してますから」という心の免罪符を得ることができるので心の支えになります。
初コメ失礼します。
田中さんのブログのおかげで、溝の口のパイプキャンプに入れました!ありがとうございます!
今後は月1回くらいでキャンプを継続出来たらなと思っています。
ところで、ブログ内に「うまい人は1発目より2発目・3発目の方が飛びが高い!(だから、平野歩夢選手のあの1発目のエアーの高さは超絶スキルなんよ!)」とありますが、これって溝の口限定の話ですよね?溝の口は構造上、ドロップインまでに長い助走をつけられないので、1発目から色々なことにトライできないと思います。そのため、1発目は体勢とスピードを整えて2.3発目に高さやトリックを出すのかなと。。。そして私のパイプの認識としては、1発目は高さを出しやすく、後半になるにつれて高さを出しにくいと思っていました。※レッツゴースノーボードの記事を参考
以上のように色々と書きましたが、私の認識の誤りでしたら、本当に申し訳ありません。
これからもブログを楽しみしています。
>AA様
コメントありがとうございます。初めましてです。
パイプキャンプお疲れさまです!感謝なんてとんでもないです。むしろ、頑張ってオフにでも運営してくれる巨大冷凍庫ことスノーヴァと教えてくれるコーチさんに感謝ですよねー。
さて、高さの件ですが。ごめんなさい。エアターンもできない私はこれっぽっちも技術を語る事はできません。自分が書いた意図としては、パイプはある意味でブランコのような原理なのかと体感したので、うまくブランコがこげる人は1発目より2発目、3発目はさらに高くあげられると感じたことからです。(だから、1発目から高ーくブランコを上げられる人はさらにすごい!)
これがスノーヴァ以外ではどうなのか?という部分はスキル・経験不足のためにまったく回答する事ができません。ごめんなさい。